古文書の会終了
4月に着任してから、毎月第一土曜日に開催されていた古文書の会の最終回を迎えました。なにぶんボランティアで講師をしてくださった方が高齢でしたので、体調が良くない、と言われますと引き止めようもないのでした。
あたしは、元々、古文書なんぞ興味のない人間だったので、あの墨で書かれたぐにゃぐにゃした字を見ても、さっぱりわからんし、読もう、という気持ちもありません。が、これはお仕事。書き下し文をいただいては、これって原文のどこ?とぼやきながら続けた半年でした。ああ、でも、高校のとき、漢文や古典を勉強してて良かった。なぜかというと、まずぐにゃぐにゃした文字を現代の漢字や仮名に置き換えるのが第一段階なのですが、第二段階は、その文章の羅列を日本語として読み直す作業=漢文に出てくる返り点を打つ作業が必須だからです。うんうん、勉強は大事だわ、どこで役に立つかわからない。そういえば固定資産税の仕事をしていたときに、まさか台形の面積を求める公式が必要になるとは思わなかったし。
ちなみに若干の勉強の成果をいくつか。テキストは「五人組前書」というものですが、これは江戸から幕府の直轄地への触書というものです。で、関東圏では名主、という言い方が一般的なようですが西日本では庄屋、という言い方が一般的だそうです。なので、この文書は日本各地へ、原文をそのまま書き写して配布されていた、ということがわかるそうです。また、古文書の中には、手書きのため誤字もあり、当然、すんなり読めない箇所もあります。そこはあえて読まずに□を入れる、ということもあり、だそうです。また書き下し文で確信の持てない場所には(カ)を入れるテクニックもある、ということなど。
今後、古文書の会そのものを復活させるのは難しいかもしれませんが、歴史の勉強会なんぞは、いつか企画してみますかね。
☆☆☆松谷彼哉さんニュース☆☆☆
なぜかこのブログを見る理由が松谷さんのお名前に牽かれて、という方が多いみたいなので、おまけでお伝えします。どうも11月に所属されている劇団昴で『アルジャーノに花束を』を上演されるようで、それに出演されるのではないか、と思われます。詳しくはこちらでチェック願います。
http://homepage1.nifty.com/Kaya-M/
本日のお品書き
無銭優雅
無銭優雅 著者:山田 詠美 | |
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なんというか独特の空気感があるんですよね。先日紹介した『サードガール』もそうですが、自分らしく生きることに素直で、人は人、という距離感の取り方が絶妙です。もちろん、けっしてゴーイングマイウェイ=強引にわが道ではなく、ちゃんと相手は相手の生き方があるのよねって認めていることができている、という心地よさ。こういう空気感を持つ物語に弱いのです。
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