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2008年2月

タイトル変更

 少しばかり思うところがありまして3月からブログのタイトルを変更しようかと思います。特にご贔屓にされている方がいるわけではないのですが、これを読んでいる友人知人がいますのでお知らせを。

 変更しようと思ったのは、職場で調べたいことがあって検索をかけたら(図書館とリライトカードとか)このタイトルが割りと早い段階で上がってくるのを見てしまったというのが大きいです。いや、役に立たんし、このブログ。そもそも「王様の耳はロバの耳」って叫びたいばっかりに掘った穴のようなもんなので。図書館のことを真摯に調べようとした人が、いきなり『コント・○○』とか見た日にはどうしたもんかと・・・。

 そう、それももう一つの理由。そもそも図書館勤務のつれづれをメインに書くつもりだったのに年末年始に破目をはずしたばっかりに、わけわからない今泉くんシリーズがスタートしてしまったもんで。やめればいいんだけど、やめられない。ネタを思いついたら速攻書いてしまわないと消えてしまうという特徴があるこのシリーズ、リアルタイムで書くことができるブログ向けなもんで。大体、ネタを思いついて、ある程度形が固まってからパソコンに向かうのですが、入力するのは2時間くらいで出来上がってしまうというインスタントな作品群。まさに鮮度命。

 というわけで心置きなく破目をはずすために3月から「てんてん亭つれづれ」(ほとんど変わってない・・・coldsweats01)にタイトル変更いたします。基本は変わりませんが、内容はさらにグダグダになります。でも、まあ、質より量で、回数重ねたら本の紹介情報なんかは多少なりとも役に立つ日が来るかもしれないですけどね。

本日のお品書き

入院・通院&お見舞いいざというとき読む本

著者:内田 スミスあゆみ

入院・通院&お見舞いいざというとき読む本  以前、母が入院したときに何を持っていったらよいか悩んだことがあったので買ってしまいました。すみません、図書館に。でも類書がないんだよ、この手の本。普通のお中元とかお歳暮みたいのはあっても。

 で、この本なんですが、作者ご自身が10年間の闘病生活と医療サポートをした経験を元に書いておられます。あくまでもご自身の経験に基づいての提言なので、意に沿わない方がいらっしゃるとは存じますが、という立ち位置での語り口が押し付けがましくなくて好感度大。

 単純にお見舞いには何がよい、という内容では終わりません。病院へかかるときの心構え、例えば自分がどんなふうに具合が悪いのかをきちんと伝える努力をしなければ医師も正確な診断は困難なので、自分の病状を把握しておくこと、といった病院へかかるところからスタートします。実際の入院、医療費のこと、あるといいもの、同じ病室の患者さんとの付き合い方などなど、細かに説明がなされます。そして退院するわけですが、退院してからのたいへんさも語られているのが、やはり実体験の強みでしょうか。やっぱりこれは買いの一作でした。

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orz(がっくり)

 風邪を引いてしまいました。病院に行って、直接ノドにクスリを塗ってもらったので治りは早いです。問題は例年このパターンで花粉症が本格的になるということで・・・wobbly

 今日はさっさと寝てしまいましょう。昼もさんざん寝てたのですが。

本日のお品書き

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)

著者:築山 節

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)  心当たりがあるので、つい買ってしまいました。わからないようにしてあるとはいえ、お医者さんが患者さんの具体的な事例をあげるのは守秘義務的に微妙。とはいえ具体例があったほうがわかりやすいのはわかりやすいし・・・。

 あたしが読みとったこの本の結論=人間、忙しいうちが花、ですね。脳は怠けるようにできているそうなので、しっかり働かせることが大事、ということで。

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深層心理テスト

 最近、職場のメンタルヘルスチェックアンケートの設問を答えたら、なんと軽うつと判定されてしまいました。どちらかというと現在のあたしは躁状態に近い気がするのですが・・・。このアンケート、設問に対して「ある」「ややある」「あまりない」「ない」「どちらともいえない」から一つを選ぶもの。そうすると中庸好きの日本人としては、あるなしはっきり答えずに「やや」とか「あまり」というお茶を濁すような回答を選んでしまう傾向が。そうすると必ずポイントが入ってしまうので、つもりつもって軽うつという結果になるんだろうなぁ、と。

 そんなわけで占いや心理テストは話のタネにはなるくらいに思ってました。だから「オレンジページ」3月2日号に載っている深層心理テストをやってみてびっくりしました。なんか、こんなに当てられていいんだろうか、と焦ってしまうほどに。

 テストは簡単。質問に対し示された回答文を選ぶだけ。各質問に対し、それぞれ診断結果が出るというもの。テスト1であれば、魔法使いのいたずらで変身させられた自分の姿が魚、ぞうがめ、こぶたなどの中から選びます。その結果、誤解されやすい面や隠された自分の本質がわかるそうなのですが・・・。あたし、おだやかそうに見えて、強い怒りを秘めた人、らしいです。あー、例えばあれか、「ユパ様、あたし自分が怖い」って、昔、『風の谷のナウシカ』で、ナウシカのセリフにあった、普段は温厚で優しいけど、怒りに身を任せると何をするかわからない自分が怖いという。・・・ちょっと違うか。

 でも、なんとなくわかる。極力、穏やかに人当たりよく振舞おうと努力しているけれど、所詮、幼少の頃はアラクレ者たちが働く大阪の飯場を転々として育ってるから、怒った時のボルテージの高さは・・・。自分で自分が怖いな。

 でも、それ以上に当たってる、と思ったのが、人間関係がこじれたときに、どう反応するかの診断結果。こじれた関係事態がうっとおしい。・・・取り付く島もないですな、これは。よくいえば表裏がない、と言われてもねぇ。気長に修復する努力をしよう、というアドバイスがなされていますが、いや、カンベンしてください。別の質問で人間関係のストレス度が80%以上なんです。これ以上、ストレスをのっけられても耐えられませんです。

 なかなかに面白いのでトライしてみる価値ありです。ちなみに監修の中嶋真澄さんはiモードの公式サイト「魔法の心理テスト」が好評のようです。

本日のお品書き=お汁粉

Zenzai  昨日の記事でアップしようと思ったのですが、コントが長かったので省略してしまいました。いや、本当はコントの中のお話はもっと丁寧にエピソードとか足したりしたかったのを、長くなりすぎるからと相当端折りはしたんですが。

 で、これはいつものプール併設の昼食バイキングのデザートです。お団子がすっごく柔らかくて舌触りがよかったです。小豆もそこそこ形がのこってました。甘すぎなかったので、もう少し胃に余力があれば、お代わりがしたかった。残念。

 

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コント・剣術小町

「今泉先輩、お邪魔しまーす。」

 今泉は自分の椅子に座ると入ってきた後輩に声をかけた。

「どうぞ、その辺に座って。あぐら掻いていいから。」

「じゃ、遠慮なくっと。それにしても先輩の部屋って片付いてますね。」

「モノが少ないからだろう。親父が転勤族で引越しが多かったから、自然とモノを増やさないようになったんだ。で、二宮、何の用だい?」

 部屋の様子をキョロキョロ見ていた二宮が慌ててカバンからノートを取り出した。

「これ、何ですけど・・・。えっと、先輩はよく本読んでるし、それを元に脚本も作れるんで、できたら、これ、読んでもらって、それで批評をしてもらないかなって・・・。」

 ノートを受け取ると、今泉は少し首を傾げた。

「読むのは読むが、感想くらいしか言えないよ。」

「もちろんです、十分です。よろしくお願いします。」

「オーバーだな。いいけどね。で、題は『寿』・・・、か。おめでたい話なのかな。」

「はい、そりゃあもう。あっ、ただ設定とか少しよそからお借りしてるんで、まったくのオリジナルって言えないのが、ちょっと。」

 言いながら頭を掻く二宮に、今泉は軽く笑いかけた。

「初めから完全なオリジナルが書けるヤツなんかいないさ。それにオリジナルだとしても誰かの影響を受けてないヤツもな。さて、じゃあ読ませてもらうよ。」

   * * * * * * *

「大河さん、疲れたかい?」

「いえ、僕は大丈夫です。双葉さんこそ、僕の倍以上の人数に稽古をつけてたじゃないですか。」

 大河の言葉に明るい笑い声が返ってくる。全く、と心の中で思う。どっちが男かわからないじゃないか。

「それより大河さん、あそこの茶店で団子でも食べないか。先生から出稽古の代理を頼まれた駄賃があるんだ。」

「あ、いいですね。そういえば小腹が空きました。」

 二人で茶店の椅子に腰掛け団子をほお張った。

「うまいな。」

「ほんとですね。」

 そう言いながら、つい隣に座っている人を盗むように見てしまう。評判の剣術小町が稽古をつけてくれるというので道場の門人が一人残らず集まったという。最近、習い始めた者や幼い者たちは自分が稽古をつけたが、それ以外の門人全てを片っ端から相手にして稽古をつけていたのに、汗一つかかずさっぱりとした表情で団子を食べている。それに比べて、自分はなんて不甲斐ないんだろう。

「どうしたんだ?さっきから黙りこくって。団子が喉につまりでもしたかい。」

「違いますよ。ちょっと、ぼんやりしてただけです。」

「そうなのか。なんだかおかしな大河さんだな。」

 屈託なく笑うと、双葉さんは団子をさらに頼んだ。それから、お茶も。

「喉がつまったらたいへんだからな。」

「あ、ありがとうございます。」

「堅苦しいな、大河さんは。なあ、空をごらんよ。今日はいい天気だ。抜けるような青空だな。」

「そうですね。これなら秋祭りも大賑わいでしょうね。」

「色んな出店をひやかして歩くのは楽しいだろうな。旅の一座も来るらしいし。」

「楽しみですね。」

「ああ、そうだな。」

    ◇ ◇ ◇

「なあ、聞いたか?今日の朝稽古、大河が休んだ理由。」

「確かに珍しいよな。あいつが休むなんて。具合でも悪いのか。」

「違うよ。・・・ここだけの話だぞ。見合いだって。」

「ええっ!」

「バカ、声がでかい。こっち、こっち来いって。」

 朝稽古を終えた他の者が片付けて家に帰り始めているのを横目で見ながら道場の隅へ行くと、男二人でこそこそと内緒話を続けた。

「で、相手は誰なんだよ。」

「遠縁の娘くらいしかわからないけどな、すっごい別嬪だって聞いた。」

「それにしても急な話だな。」

「ほら、大河って大事な一人息子だってのに道場に通い詰めてるから、そろそろ身を固めさせて、跡取りとしての修行をさせようってことらしいぜ。・・・って、うぎゃあ、苦しい。」

「ひいっ、双葉さん、どうしてここに。」

 男の襟首を掴んだ双葉の表情には怒りを示すものは見つからなかった。でも、男二人は逃げることもできないくらいの恐怖感に打ちひしがれていた。

「時と所。」

「はいぃ?」

「時と所を教えろ、と言っている。」

 そこで双葉は手の力を少し緩めた。ようやく喋ることもままならないほど首を絞めていることに気がついたのだ。内緒話を仕掛けた男は、しばらく首をさすり、ようやく呼吸を整えることに成功すると、問われたことに応えた。

「・・・本町の料亭、春木屋・・・、今日の正午、だって、それ以上は知りません。」

 聞きたいことを聞くと双葉は二人を放置して、風のように駆け出した。

   ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

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旅行計画

 なんでこんなに気が早いのだろう、とは思いますが、なんと8月最終週の旅行計画を考えています。いや、まあ、例のイベントが決定したのを受けて、なのですが。なんというかファイナルかもしれないし、行かなかったら絶対後悔するし、ということで。

 とはいえ、自分一人が行くんだったら、そんなに悩まないんですよ。最悪、夜行バスでも行けるし、むしろ安く済んで、そのほうが願ったりかなったりなんですけど・・・。恐ろしいことに家族旅行なんだな、これが。そして、そうなった責任は全部、自分にあるので誰も恨めません。

 小さい子どもを連れた旅行っていうのが、どんなにたいへんかは子を持つ親なら皆さんご存知のことでしょう。まず、子ども連れというのは荷物が増える。小さければオムツやら紙パンツ、もしもの着替え、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、おやつ、飲み物などなど必要品がたくさんあります。そして行く先々でのトラブル。何が気に入らないかしれないけど泣き叫んだり、トイレが間に合わなかったり、転んだり、ぶつけたり・・・。考えただけでもため息が出ます。

 でも、子どもたちが喜ぶ顔が見られるなら、幸せな時間が過ごせるなら、頑張れるのが大人の甲斐性ってものなんでしょう。それに去年のイベントでたくさんの人に、うちの子たちが可愛い、可愛いって誉めそやされ、写真に撮られまくる楽しみを発掘してしまった以上は、何があっても行かねばなるまい、そして準備は怠りなくしなければなるまい、ってことで。

 それにしても秘境に住んでいる悲しさで、交通費がメチャクチャかかるのが頭痛の種です。イベントのチケット発売がもう少し早いと、もうちょっと手の打ちようがあるのですが、おそらく7月の中頃だろうなぁ~。だからこそ、色んな日程をあらかじめ考えておこうってことで、今から準備してるわけです。これならパターンチャーリーで、なんちって。ちなみに、このパターンチャーリーってのはC計画、って感じです。アルファベットの聞き間違いを防ぐために人名をアルファベットに対応させているのです。むかーし昔、あたしが働いたことのあるアパレルの会社では品番のアルファベットを国の名前で表現してました。Aはアメリカ、Cがチャイナだったかな。Bが思い出せません。ベルギー・・・、だったような。

本日のお品書き

蟲師 9 (9) (アフタヌーンKC)

著者:漆原 友紀

蟲師 9 (9) (アフタヌーンKC)  なるべくならば連載が完結して、評価が固まったものを紹介するのを原則としている本日のお品書きコーナーなのですが、これは一応、一話完結なのでOKということで。せっかくシリーズの最新刊が出ましたし。

 アニメにも実写版映画にもなったので、ご存知の方は多いと思われます。独特の色合いと息遣いを感じさせるこのマンガは、「郷愁」をテーマにしている、とあたしは感じています。帰りたい、帰ることのできる場所。存在を許される場所。旅を続ける蟲師であるギンコが主人公なのに、なんだかそんな気持ちを読み取ってしまうのは、自分の弱さとかを心地よく受け入れさせてくれる作者の力量なのかな、と。

 ファンの方も多いと思うので、無粋な解釈は抜きにして、お読みでない方はぜひご一読を、ということで。ちなみに本館にはあたしの寄贈で全刊所蔵となっています。最新刊は、もう少し待ってね。

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緊張、緊張

noteヤッホー、終わったぁ~。本日、ゴスペルを歌うステージを踏ませていただきました note11月のライブ以来、練習しかしてなかったので久し振り。サークルとしてのイベント出演はけっこうあったのですが、あたしの休みとあわないので、ひたすらパスを続けてました。今回のイベントはかなり前から予定がわかっていたので、あらかじめ休みを取れるようにお願いしてはいたんです。とはいえ、他の職員さんの都合によっては出ない覚悟もしておりましたが、無事、出られました。

 ええっと、前回のライブはお客さんと出演者がワンフロアで同じ空間にいたのですが、今回はきちんと舞台に上がり、照明もばっちり当ててもらい、という豪華なもの。いつも練習をしている文化センター(でいいのかな?)の活動報告を兼ねたお祭りイベントに参加させていただきました。

 そういうわけです参加団体も多く、あたしたちが歌うのは2曲だけ。いつものイベントより少ないので、始まったらあっという間に終わるよ、と言われていましたが、まさにその通りでした。でも緊張した。そして声が出なかった。高い音がうまく伸びなくて悲しかった。言い訳をすると、直前の声出し練習ができなかったのが原因、かと。ゴスペルとかやってると歌が上手だと誤解されそうですが、ゴスペルを歌うときはきっちり発声練習して、音取りしているから歌えるのです。カラオケとかは全然ダメなんですよ。まあ、振付(あるんですよ、これが)を間違えなかったので良しとしよう。

 一つ気になるのは、今回のイベントって自分の顔見知りの人も来ていたので、あたしがゴスペルやってることがバレちゃっいまして・・・。いずれバレるからいいっちゃいいんだけど、なんか気恥ずかしいです。気にしているのは、たぶん、あたしだけだろうけどcoldsweats01

本日のお品書き

自然とかがくの絵本総解説

自然とかがくの絵本総解説  赤木かん子さんの子どものための本の紹介本、です。

 いつも思うのだけど、この人がどうしてこんなに大量の本が読めるのだろうか不思議でなりません。ご本人がいつだったか、洗濯機を回している間にでも本は読めるでしょう? という答え方をしていたと思うのですが、普通はその間に、ご飯作ったり、掃除したりしてて、本を読むことはない気がするのですが。

 さて、この数年のところで自然科学系の子どもの本がずいぶん充実した、ということで発刊されたこの本。紹介されている本の表紙のカラー写真が充実していて、思わず、中が見たい、とつぶやいてしまいました。うんうん、子どものとき、あたしも図鑑が好きだった。なぜかうちの家は貧乏だったはずなのに図鑑が充実していたんだよね。うちの親が新し物好きでセールスマン(その当時は百科事典なんかの個別販売がよくあった)に弱いせいだと想像がつきはしますが。

 今は写真の技術も印刷の技術も比べ物にならないくらい良くなってるから、図書館で買いたいなぁ~。子どもたちに見せてやりたいな~。・・・でも、高いんだよね、やっぱり。しかし諦めてはいけない。今年度も色々やりくりして大型絵本と紙芝居とパネルシアターが買えたんだ。夏休み前に科学系の本もある程度のまとめ買いを検討しよう。・・・だから、人事担当様、お願い、あたしを異動させないでね。

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具体的に考えると・・・

 『みんなの図書館』2月号に興味深い記事が掲載されていました。タイトルは「図書館は利用者の秘密を守る~カウンターで感じた素朴な疑問から」というもの。図書館で働く人間にとっては、ごくごく基本的なテーマなのですが、内容がうまく飲み込めなくて、しばらく気持ちの悪い思いをしてました。ま、本来ならこんな地の果てのブログでごちゃごちゃ言わずに『みんなの図書館』の編集部へ、これこれで気持ち悪いんですけど、って言うのが正しいのでしょうが、そこまでする元気はありませんので。

 問題提起されているのは主に二つ。まず地元の住民が図書館職員として働くことによって、利用者は知り合いに読書傾向という自分の内面を知られてしまうという問題点があること。二つ目は、ある程度働いていると常連の利用者の読書傾向がわかるので、新刊が入ってきたときに特定の利用者にお勧めすることができる=他の利用者と比較して優遇をしてしまうという問題。

 ま、確かに一つ目はわからないこともない。事務的に対応してくれたほうが嬉しい人も多いでしょうね。二つ目は、よくわかりません。確かに対応に差があるといえばあるんだけど、さ。普段、来ない人に対しては、また別の対応があるんじゃないのかな。何事もケースバイケース。図書館職員もエンターテイメントに対応していけばいいような気がするのですが。

 さて、二つ目はおいといて一つ目、図書館職員がご近所在住タイプじゃないようにする、っていうのはどうしたらいいんでしょう?

 あたしも、実はそういう勤務状況を考えたことがあります。理由は全然違うけどね。通常の市町村図書館の職員って地元の自治体が雇用するから、まずそこの自治体の住人なんだよね。でも、合併以前の図書館って、一自治体に一図書館くらいしかないので、図書館の中での人事異動っていうのが発生しないのよ。ということは同じメンバーが延々勤め続けるか、全く違う職場(税務とか保険とか)に人事異動させられるか。前者はマンネリ化という悪夢がつきまとうし、後者は事業の継続性や専門性を奪われてしまう。だから県単位で図書館職員を雇用して、県内の各図書館を異動することによって幅広い運営方法の習得や人事交流、マンネリ化の防止が図れるんじゃないかな、と思ったので。

 ただ、県がそれをするかどうか、というのは厳しいです。むしろ指定管理者制度を呼び込みそうな不安があります。T○Cみたいな全国の図書館に根をおろしている業者が業務委託を引き受けて、職員は東京辺りから派遣されたりして。(念のため、T○Cに恨みはありませんことよ。単にネームバリューが大きいので引き合いに出しただけ)。それでもいいなら、非地元在住図書館職員を具体的に検証してみてもよいかもしれません。あたしは地元の人に愛される図書館職員であるならば、どこの住人でもかまわない気がします。

本日のお品書き=THE GOLDEN MALT

 まじめな話の後にビールかよ、って感じですかね。近所のスーパーで350ミリリットル缶が6本で1000円切って売ってたので思わず買ってしまいました。

Beer_2  なぜ人間は限定、という言葉に弱いのでしょう。これも「限定醸造」とあるばかりに美味しいような気が・・・。いや、たぶん普通よ。飲みやすいのは飲みやすいです。アルコール度数が5%なので、若干酔いが回るのが早いかしら~。

 

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チョキチョキチョッキン

 貸出冊数向上作戦シリーズ、今回は各賞受賞作を取り揃えます。去年の今頃の時期に特集を組んだのでやってもいいですか、と職員さんに問われ、否という必然性ないので、頼むわ、とお答えしました。そしたら、この一週間くらいみんなで一生懸命作業をしております。去年もやってるからそんなに手間はかからないだろう、と思っていたのですが、どっこい、たいへんな作業になってました。なにせ量が半端じゃない。確かにあたしは自分中心で世界を回しているので知らない賞とか一杯あるけど、それにしてもどっから探してきたんだ?と思うような賞がぞろぞろ。とりあえず芥川賞と直木賞はいつまで遡りましょうか、と相談されたので、最近10年のものに限定してもらいました。

 貸出冊数向上のためにやるので、当然、全ての本は貸し出しができます。ただ、返却されたとき、また展示中に何賞を受賞したのかわかるようにお手製のシールを貼っておかないといけません。これを作るのが、また面倒なんだわ。こつこつワードに入力していって印刷。今度はそれを一枚一枚切らなくちゃならない。とりあえず昨日から割りにお客さんが少ないのでお手伝いをすることにしました。はさみでチョキチョキ。不思議なことに、こういう作業を始めた途端、なんだかややこしいレファレンスが舞い込むんですよね。とりあえず、うちの図書館には資料がなさそうだったので、本館に行っていただくことになりました。すみません、うちは貸出中心なもんで、郷土資料はあんまり充実してないんです。

 何はともあれ、明日には展示コーナーの模様替えができそうです。

本日のお品書き=キリンチューハイ氷結 早摘みマンダリン

Ca2y1glp ううむ、期間限定とはなんて魅力的な言葉なんだろう。全く買うつもりはなかったのに、つい買ってしまった。でも、氷結は、あっさりしておいしいよね。ラ・フランスとかも好きだけど、あれも期間が決まってるから、気がついたときに買わないと飲み損ねてしまう。

 ちなみにコンビニで、うっかりこれを買ってしまったといいながら、おつまみにカラアゲくんを用意する辺り・・・。いや、しかしこのカラアゲくんも期間限定の海賊バーベキュー味なんだな。これはマスタードがほしかったです。包みのイラストのニワトリさんが麦藁帽子をかぶっているのがポイントheart04

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出張おはなし会

 出張、といっても分室なんですが・・・。

 分室で行うおはなし会は、いわゆる絵本の読み聞かせをすることに違いはないのですが、実際には小学校低学年の子どもの託児というか学童保育の一環みたいな感じです。普段のおはなし会が保育園の年中さんが多いのに対し、低学年とはいえ小学生なので、ちょっと絵本を選ぶときに悩みます。ある程度、しっかり読みこみできる内容のものを選びたいので。

 あたしが出かけるようになって今日で三回目。今までは大型絵本や紙芝居といったお楽しみ要素の多いもので勝負(・・・勝負?)かけてましたが、ついに今回は絵本の魅力一本勝負といたしました。

本日のお品書き

あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま (世界傑作絵本シリーズ・韓国の絵本)

著者:イ ヨンギョン

あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま (世界傑作絵本シリーズ・韓国の絵本)  さて、こちらは韓国の昔話を絵本にしたもの。細密な絵が魅力的です。7にんのなかまとは、おくさんが針仕事をするのに働く物差しやはさみ、針などの道具のこと。これらがものさしふじんやはさみおじょうさんなどと人間の姿で、おくさんの針仕事に一番大事なのはあたしよ、と言い合いを始めて、というお話。もっと上手に読めると良いのだけれど、それぞれの性格が言葉遣いに見事に表現されているのです。ただ、ものさしやはさみはともかく、のしごてとかは今の子にはわからないだろうなぁ、というキツサがありました。ひのしなんて、あたしも見たことないし。一応、アイロンみたいなものだよ、とは言いましたが。とはいえ、けっこう食いつきが良かったです。

あれこれたまご (かがくのとも傑作集 わくわくにんげん)

著者:とりやま みゆき

あれこれたまご (かがくのとも傑作集 わくわくにんげん)  秘技大阪弁です。難しかった。そしてもっと練習と準備をするべきだった。内容はいたって簡単。スーパーの特売日に買われた卵たちが色んな料理に変身するというもの。練習不足だったな、というのはどんな料理に変わるか当てさせようとしたのに、うまく料理の絵が隠せなくってねぇ。でも、錦糸卵って知ってる?って聞くと、散らし寿司にのってるの、とか元気に応えてくれたので良かった。ま、分室に来るこどもたちはやったら元気な子たちなんですけど。そういえば今日の傑作。ランドセルしょって走ってきたから暑くなって、背中にヤカン乗ってるみたい、と言ってたのが本当に面白かった。

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海に生きる

 昨日、海に潜るときのことを書いていて、最近放映されたNHKスペシャルで現代に生きる海洋民族のことを見たのを思い出しました。

本日のお品書き=謎の海洋民族モーケン

 ミャンマーにあるメルギー諸島に暮らすモーケン(海に潜る人)の生活を描いたドキュメンタリー番組。

 透明度の高い美しく豊かな海。そこにイルカのように泳ぎ、20メートルもの深さへ素潜りで潜る人たち。一生の大半を小船で移動し、昔ながらの知恵を引き継ぎながら海での生活を送っています。彼らが潜り、獲物を取る姿はほんとうに美しい。無駄な動き一つない。あたしがフィンを付けてようやく2、3メートルを潜るのとは比べ物になりません。

 悲しいかな、現在、彼らが今の生活を続けていくことが困難なことを番組は教えます。ミャンマー政府による囲い込み。大型船と潜水具を装備したダイバーによる乱獲。そして貨幣経済の浸透。彼らが暮らす船には船外機が備え付けられ、その燃料はお金を出して買わなくてはならないし、魚だけを食べて生きてはいけないので。

 ところでモーケンの人たちの泳ぎ方を見ていると、日本の水練の泳法に似ているように思います。ナンバ走りが見直されている昨今なので、案外、この泳法も復活するかもしれませんね。

虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)

著者:佐竹 美保,上橋 菜穂子

虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)  参考までに。

 「精霊の守り人」シリーズの中の一作。この中にも海洋民族が登場します。さすが上橋さんはすごい。実によく海洋民族の暮らしぶりが描かれています。ここでも政治の世界に巻き込まれ、生活を狂わされる人々の姿に胸が痛みます。

 

 

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いろんな人がいろんなところで

 昨日は更新をさぼってしまいました。いや、まあ、なんといいますか、8月の家族旅行の関係で・・・。なんといいますか、ぶっちゃけ8月の最終週は間違いなく天皇洲アイル銀河劇場に出没することが決まりましたので。今からキャアキャア喜んでます。いやぁ、今年はないかもって、すっごく心配してたので。しかし・・・、自分はともかく、家族旅行を前提としている、ということに幾許かの心配が。いや、まあ、うちの姪っ子はお猿の衣装を着るの楽しみにしているし、そのために布地(モコモコの布地って夏には売ってないんだもん)とミシンも買ったし・・・。とりあえず、あたし自身は髪を伸ばそうかと・・・、お母さんっぽく、ということで。ま、この辺りの細かいことは気が向いたらまたご報告、ということで。

 まあ、そういう事情でネットサーフィンをしてたら夜もすっかり更けて、さすがに寝なさいって時間になったので、更新をさぼったわけですが・・・。このネットサーフィンしてたときに、小説をブログに書いてる人を発見しまして、面白くて読んでいた、というのが実態だったりします。いわゆるパロディなんですけど、なかなか大河ドラマ的な感じで興味深く読んでしまいました。そこそこの量があったので時間もかかったし。古くは『ポーの一族』のエドガー、新しくは『しゃばけ』シリーズの若旦那を愛するもののけたちの苦悩に通じるお話でした。確かにパロディってのは、その登場人物の性格とか背景とか説明しなくてもいい分、構成力を必要としないかもしれないけど、なかなかの筆力を感じましたよ。書かれた方の許可とかいただいてないのでURLの紹介とかはしませんが、こんな風に文章力がある人が、プロも目指さず趣味で書き綴っているのかと思うと、日本の未来は明るい、とか思っちゃいます。いや、あたしが活字中心の世界に生きてるから、なんですけど、ね。

本日のお品書き=『13曲版』

 ええっと、これは音楽の紹介、なのですが、売ってません。あたしの友人の職場の上司が作られた音楽(インスト)です。たぶん、あたしは好きなはず、ということで、友人が送ってくれました。そんなにあたしってわかりやすいですか、って感じなんですが、実際、ピンポイントでしたね。うーん、説明が難しいのですが、クライズラー&カンパニーの打ち込みメインの曲とか、YMOっぽい曲もあったので、ちょっとそれらを連想していただくと良いかな、と思います。まあ、作曲された方がどこにアクセスすれば聞けるよ、ってコメントしてくださると嬉しいのですけどdog

 三部構成になってまして、一部は「古生代」~海の森、Cambrian Dance,魚たちの惑星、チイサナナカマ、浜辺で、二部は「アフリカ」~Daybreak、雨の気配、Sunset、三部は「その他」~星空(夢の星座)、桜、Uranibon Kousinkyoku、草原の道、夏の終わり、となってます。素潜りを趣味とするあたしとしては海を感じさせる曲は、本当に気持ちが良くて、なんだかどこまでも潜っていけるような錯覚を覚えます。実際に潜ってると、2メートルを超えるか超えないかで耳がきつくなるんですよ。状況にもよりますが水面下1メートルぐらいで水温が急に下がるので、30分も潜ると体温を奪われて、体力的にかなりきつい状況になりますし。もっとも獲物がいると、つい我を忘れて潜行と浮上を繰り返してしまうのですが・・・。

 ちょっと話がずれましたが、生活をするための仕事とは別に、いろんな能力を秘めた人がこっそり暮らしているのだよ、というお話でした。

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グッジョブ、BRUTUS!!!

 全国の犬好きのみなさーん!BRUTUS(3月1日号)をご覧になりましたか~!もう、どうしようかってくらい可愛い秋田犬が表紙です。特集はずばり「犬のこと」。もう、写真満載、犬データ満載。好きなんだよ、犬。撫でまわしたいんだよ、犬。喘息発作が起こると危険だから、あんまり近づけないんだよ、犬・・・。

 というわけで写真を眺めてため息ついてます。それにしてもコンテンツ盛りだくさんやね。東京でみかけた犬の写真から犬検定に「白戸家」のお父さん(あれです、某ソフトバンクのCMで有名な)のディレクターさんのインタビューに至るまで。もちろん可愛いばかりではなく、犬の現状における問題点(飼いきれなくて薬殺処分される犬が年間118,000匹いることなど)も伝えておるわけですが。

 で、犬に関するビジネスも色々あって、まあ飼い主も一緒に泊まれるペットホテルだとか超高級ペットフーズだとかは予想してましたが、まさか犬の足に優しい床材まで開発されているとは思いませんでした。ちなみにアレルギーのある人のために開発された犬というのもいるそうで、一匹のお値段が日本円で160万円くらい・・・。いや、そこまでして飼うのはちょっと。

 ちなみにあたしの気に入った記事は「ニッポンの犬たち。」で、表紙を飾った秋田犬もここに再登場してます。毛がむくむくで雪に戯れる様に思わずにんまり(・・・変態?)。柴犬は好きなのですが、柴犬にも山陰柴(山陰地方に生息する種類)だとか信州柴だとかがいるとは知りませんでした。今回紹介されているのは山陰柴。いわゆる裏日本にひっそりと生息してます。1936年に天然記念物に指定されているというのも驚きでした。

 ともかく犬好きの人は買いでしてよ。

本日のお品書き

ペエスケ 【コミックセット】 (コミック)
園山 俊二 (著)

 犬関連です。四コマ漫画です。朝日新聞の夕刊に掲載されていました。読んでたから懐かしい。作者は「はじめ人間ギャートルズ」で有名な方です。見たことありません?原始人がマンモスを追いかけたり、追いかけられたりしてるアニメ。あれに出てくるマンモス(でも、確かマンガの中ではマンモーと言っていた様な記憶が)の肉。あれにかぶりつきたいと思った人は多いはず。

 閑話休題。「ペエスケ」は主人公の名前がタイトルになっておりまして、ま、ごく普通のサラリーマンが働いて、結婚して、子どもが生まれて、というごくごく平凡な日常をほのぼのと温かみのある目線で描いたなかなかすてきな四コマ漫画です。これに出てくる犬が味があってよいのです。名前はガタピシ。なんでこんな名前がついたかというと、ペエスケが朝起きて雨戸をガタと開けて、ピシっと収める音に散歩に行けると喜ぶ様子から、です。うう、説明が下手ですね。できればBRUTUSに載ってるので読んでください。いや、ほんとに犬好きにはたまりませんから。ガタピシのすねっちゃったり、健気だったり、ちょっとすごい才能を見せたりするのが面白いですよ。

 

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ま、落ち着け

 図書館が静かな場所であることを求められているのは、ある意味、嬉しいのです。あたしの理想の図書館が映画「ベルリン 天使の詩」の大学図書館なので。ここでは本を読み、思索にふける人の心が天使たちにとって妙なる音楽として聞こえるという、映像で見られる図書館として最も美しいシーンだと思うので。

 実際には、市民の図書館である市町村立図書館は小さな子どもたちから高齢の方たちなど様々な方たちが来られるので、けっして静かな場所とはいえません。小さな子が騒ぐのは、まだ周囲の理解が得られやすいのですが、高齢の方たちの場合、いい年をして大声で騒いで、という印象をもたれてしまいます。実は、こういった方たちは年齢からくる難聴があったりして、どうしても大きな声で話さないといけないのですよね。職員とのやりとりだと、場合によっては筆談というのもありなのですが、顔見知り同士の世間話に筆談は難しい。こちらはそれがわかっているので、極力聞こえないふりをしているのですが、他の利用者から指摘を受けると注意を促さないといけないわけで・・・。はう~、ジレンマです。

 ただ、こういうどうしようもないにぎやかとは別に、図書館では騒いではいけないことも自分たちの声が大きいこともわかっている相手にはビシバシ注意します。あたしを怒らせるんじゃない、って感じですか?いや、たいてい中学生、高校生が主なんだけど、わかっててやっている、しかも何度注意してもすぐに復活する、というのが、こちらの神経にさわる。ああ、でも、落ち着け、あたし。相手はそういう年齢なんだから。キレてはいかんぞ、キレては。それに、ここの図書館のにぎやかが本館に比べればずーっとマシなのはわかっているじゃないか。というわけで、本日のお品書きへ。

本日のお品書き

キレる大人はなぜ増えた (朝日新書 90) (朝日新書 90)

著者:香山 リカ

キレる大人はなぜ増えた (朝日新書 90) (朝日新書 90)  キレるつながりでしたぁ~。って、ふざけてる場合ではないですね。実は、この本の「理性が泣き寝入りを許さない人たち」で紹介されている人が、あたしの知り合いの職場にいた困ったちゃんにそっくりだったので。もちろん細かいところは違うし、著者自身も紹介している事例は色々なケースを組み合わせたもの、とはしているのですが、基本的な問題点は本当に一緒。確かに若くて、モノがわからないときは自分が絶対に正しいと思って自侭に振舞うこともあるだろうけど、経験がそれを変えていくものだろうに。・・・あ、いや、そんなにできた人間ではないあたしが言うのも口幅ったいですが。

 この本では、それなりの人生経験があるはずの人たちがキレている姿を事例を挙げながら紹介、その原因を社会的背景や医学的見地から解明の糸口を探っています。残念ながら現時点では、これが原因だ、というものが見つからない、ということらしいですが。

 巻末に「香山リカがすすめる、キレないための5ヵ条」があります。その2にある「相手は同じ人間、モンスターや自分を脅かす敵ではない」という文言に、やっぱり日常的な人とのやり取りが浅くなっているのが原因かな、などと思いました。

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雑誌の休刊

 新聞に「主婦の友」が休刊するという記事が載っているのを見ました。ついに老舗の女性雑誌まで、という気持ちです。何年前だったかな、いや十年以上前だったか、当時の「主婦の友」は豪華な雑誌でした。例えば「婦人画報」なんかみたいにカラーで厚くてハイソな感じ、そして何より重い。図書館職員の肩と腰を痛めるために重くしてみました(もちろんウソ)というくらい重かった。それが今のような薄手で生活密着型にガラリと変わって、一気に売り上げを伸ばしたんですがね。最近は、それよりもさらに薄手の「オレンジページ」や「レタスクラブ」が鎬を削ってますから・・・。幸い、というべきかうちの図書館は購入してなかったのですが、本館は購入してたんですよね。

 もう一つ、これはごくごく地元密着の雑誌、地元の情報誌というヤツですが、これも一誌が次回発行号で休刊です。これはしかし、ある意味しょうがない気もします。地元情報誌が二つあって、これがなぜかいつも同じ特集を組んでるんです。しかも発売日も一緒。そりゃ、どちらかが負けるだろう。都会と違って購買対象者の絶対数が少ないんだから。一応、内容を刷新して近い将来、また発行します、とは言ってますがね。

 それにしても12月の「ダカーポ」の休刊に引き続き、この状態。出版不況をうかがわせますねぇ。そして図書館も休刊した雑誌が出たからといって、別の雑誌を購入することができるほどの予算がない、という事実。来年度はどうなることやら。増やせるのなら、若いモノ対象でない音楽雑誌(若いもの用は「PatiPati」買ってますんで)とかほしいかな。利用があるかどうか、が問題ですが。

本日のお品書き=オレンジピールのチョコレート

Choco  女の子職場って最高さ。バレンタインにかこつけて自分たち用においしいチョコを買っちゃいました。大阪にあるエピナールというお店のです。インターネットでお取り寄せもできます。

 お味はですね、オレンジピールの爽やかな味とかりっとしたチョコの食感がベストマッチ。おいしい。けど数はあまりないので、遠慮がちに食べるのが、また、良いのです。

 他にトリュフまで買っちゃいまして、これがまたおいしいぃ、のです。たまたま旅行に出かけた人のお土産とかもあって、ただいまうちの職場にはお菓子がたくさんあります。食べ過ぎに注意しないと。でもお菓子が一杯あるのを見るだけで幸せ。

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コント・バレンタイン直前

 これは去年の今頃のお話。脚本風に仕上げてみました。

 いつもの今泉家のダイニング。今泉くん上手から登場。テーブルにカバンと紙袋を置く。

「ただいま。」

「あ、お帰りなさい。」

「なんかいいことあったの?ケーキ焼いてるけど?」

「うふふふふ~。そういう自分こそ、なんかいい匂いのするもの持ってない?」

「ああ、これかな。家庭クラブの部長がくれたんだ。食べる?」

「そうねぇ。(袋から中身を取り出しながら)わあ、チョコクッキーにチョコレートケーキ、トリュフまであるじゃない。あら、チョコレート尽くし。・・・ということは、もしかして一足早いバレンタインチョコじゃないの?!・・・それにしてはラッピングが貧相な気が・・」

「あのねぇ、いくら僕でも自分がバレンタインにもらったチョコを母親に食べろ、なんて言うわけないだろ。家庭クラブでみんなに頼まれて作ることになっているバレンタインチョコの練習台の余りをもらったんだよ。」

「そうなんだ。そうよね、下手に自分で手作りするより得意な子に頼んだほうが安全よね。でも、作ってあげてもお金もらったりできないんでしょ?」

「材料代はもらうみたいだけど、なんかそれよりプライスレスなお礼がもらえるらしいのがどうとか。」

「プライスレスねぇ。なんとなく見当はつくけど。それより、これ全部食べるの?」

「どれが一番気に入ったか教えてくれって頼まれた・・・」

「え、何?あなたがどれが一番美味しかったか、ってことを聞かれてるの?」

「うん。」

「うん、じゃない。はー、わが息子ながら情けない。全くお父さんそっくり。接待ゴルフを自分の趣味と勘違いしているような、不器用を絵に描いたような生真面目な日本のお父さの代表みたいな。」

「何をいきまいているのかわからないけど、こっちのケーキの理由は何?」

「ああ、そうだ、森哉くん、一緒に東京に行かない?」

「は、何しに?」

「何しにって、ちょっと行きたいところがあるの。でも、都会に一人で出かけるなんて、お母さん、ものすごく久し振りだから不安で。」

「いや、僕も母さんが一人で東京に出かけて、目的地にたどり着ける見込みが薄いのはわかるけど、でも何しに?」

「・・・ちょっと、ライブに・・・。」

「何の?」

「・・・アレ。」

「アレって・・・、もしかしてあの・・・アレ?」

「たぶんもしかしなくても、アレ。」

「で、このケーキは懐柔策というわけか。・・・あー、頭痛い。普通の高校生がケーキで釣られるわけないだろうに。」

「だめ?」

「行きたい、というのはよくわかった。でも学校も部活もあるから無理。いっそ親父と行ってくれば。」

「できるわけないでしょ!!そもそもゲームだって、こっそりばれないようにやってるのよ、専業主婦の特権をフルにいかして。」

「自慢にならないから、その辺。」

「うう、痛いところを・・・。こうなれば最後の手段。谷さんに頼もう。」

「は、谷さんに?・・・気の毒に。いわゆる堅い職業の人なのに。高校時代の同級生だってだけでどこまで面倒かけられるのやら。」

「いいの。彼女、自分の好きなことに忠実に生きることにしてるから大丈夫。」

「母さんもいいかげん親父にカミングアウトしたら?」

「・・・ダメ、絶対ダメ。恥ずかしすぎるもの。」

「息子にはばれてもいいんだ。」

「だって、あなたは生まれたときから一緒だもの。色々、お父さんとは違うの。さ、電話しよっと。」

「(電話をかける後姿を見ながら独白)親父、社宅時代の近所付き合いで精神的に参った母さんが現実逃避でゲームにはまったこと知ってるし、小学生の僕に、母さんは一風変わってるかもしれないけど、ありのままの母さんを受け入れような、って言ってた人なんだけど。まあ、いいか。」

     ***幕***

 去年の今頃なのでアレは武道館のアレです。わかる人だけわかる、わからない人は適当に想像してください。初めてチケット大戦に参戦したのも懐かしい記憶です。いやぁ、武道館はすごかった。あんな鳥肌が立つような歌が聴けて、あたしは本当に幸せでしたよ。それにしても今年の今泉くんはちゃんとなんとかなったのか、な?

本日のお品書き

chocolat(ショコラ)

アーティスト:園崎未恵

chocolat(ショコラ)

 本日発売。家に帰ったらこれが届いているかと思うと嬉しくて嬉しくて。朝からテンション上がりまくりでした。落ち着け、あたし。

 というわけで、冷静な感想とは全く無縁です。無関係です。それでもよければお付き合いください。

 まずジャケットの白のチュニック(ワンピース?)を着た園崎さんがほのかな明かりの中で微笑んでいるのに心の中でキャーって叫び、もう一回落ち着け、と自分に言い聞かせてしまいました。中を開けると、今度はそのままお持ち帰りしたくらい可愛らしい黒のベルベットのワンピースを着た園崎さんがいるではありませんか。あ、変な意味じゃないですよ。お人形さんみたいに可愛らしい、と言いたいだけですからね。さらに歌詞カードを開こうとしたら今度は白園崎さんと黒園崎さんが二人でチェスをしているではありませんか。はい、ファンには嬉しいサービスです。

 さて肝心のお歌は、といいますと、なんかまたイメージが変わりましたよ。前回はハピラッキーな明るい曲が中心でした。その前のCDはリリカルで切ない歌声にまいりました。今回はジャズ、ということなんですが、本当に歌い方が違うんですよ。なんというか、役者さんなんだな、としみじみ思いました。

 歌い方がね、なんともいえません。ジャンルの問題じゃなくて、とにかくやたら音階が行ったりきたりしてる上に、歌詞の音符へののせ方が超絶技巧的ではないかと思うのですが。音楽に詳しくないので本当はどうか判断できないのですが、ものすごく歌いにくい気がします。いや、少なくともあたしは歌えません。でも、園崎さんの歌は歌詞がきっちり聞き取れるのがすごい。歌詞カード不要なくらい。そういう技巧的な曲が多かったのでカバー曲である「all of me」「one more kiss dear」で一息つく感じです。

 それにしても本当にすごいのは、最初はそこまででもないのに聞けば聞くほどはまる、クセになる歌声かもしれない。当分、このCDばっかり聞いてることになりそうです。

 

 

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女の戦い

Mansaku  えーっと、映画の内容が内容で殺伐としちゃうので、ちょっとお花の写真を入れてみました。あたしが生けたんじゃないです。地元のお花のグループの方がボランティアで図書館に生けてくださっています。いつぞやの山茶花も斑入りできれいでした。これはマンサクと金盞花です。マンサクの花って不思議な形をしています。なんか紐みたい。金盞花は金色の盃の花、という意味だそうです。確かに盃に似ている。注ぐのはやっぱり日本酒、かな?と、どこまで呑み助なんだい、あたしゃ。

 さてさて、本日のお品書きは『エイリアンVSプレデター』です。いつもだと改行して太字にするのですが、まあ、今回はグダグダな感じでやろうかと思いまして。ついでにネタばればれです。まだ見ていない方はご承知置きくださいませ。

 タイトルが「女の戦い」とありますが、あれです、どちらかというと『エイリアン2』がベースになってると思われたので。南極で見つかった謎の遺跡を探索する会社の社長がビショップさんで、しかもこの人、「エイリアン2」でのビショップの特技をちらりと見せるサービスぶりがなんともはや。それと、主人公が女性なのも「エイリアン」サイドかな~っと。「プレデター」はシュワちゃんでしたからね、主人公。

 それにしても、大味な作品でした。元の作品では、主人公たちがじわりじわりと追い詰められていくのが怖かったのに対し、えー、もうこの人たちやられちゃうわけ、っていうか、あの恐ろしくしぶといエイリアンがこんなに簡単に死んじゃうなんて信じられなーい、という世界。徐々に人々が襲われていって、という映画だと、この人が最初にやられちゃうかな、とか、絶対こいつは最後の方まで粘りがちで生き残るな、とか想像するのが楽しみ(?)なんだけど、あっと言う間にヒロインがただ一人の生存者になってしまった。なんだかなぁ、「エイリアン2」ではバスケズが、「プレデター」では名前忘れたけどインディアンの人が倒れたときの、もったいなーい、可哀相、な感じが全然なかったのが残念です。というか、そういう人がいないとハラハラしないから怖くもないんですよね。

 なのでSFホラーではなく、はっきりパロディとして笑ってみるくらいな気分がよろしいかな、と。なんせプレデターの最後の一人がヒロインと協力してエイリアンをやっつけますからね。えっ、実はいいやつなの、このプレデター?っていうのがおかしい、おかしい。だってね、ヒロインのために倒したエイリアンを解体して防具と武器を作ってくれるんだよ。おーい、エイリアンの強酸性の体液をどうやって中和したか教えてくれぇ。

 ま、なんであたしが今頃、テレビ放映があったからといってこの映画を見たかというと、続編の方の吹替えに園崎さんが出る、という情報があったからなんですけど。っていうか、どんだけファンなんでしょうね。まだ見てませんが「マリー・アントワネット」(キルスティン・ダンストの方の)も園崎さんが声をあててるので、これもどっかで見よう、と心に決めているのでした。うむ、あたしが最近見てる映画が方向性ばらばらなのは、こういう事情なのだな。

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怖いのダメなんですけど・・・

 先週に引き続きダウンです。子守りがたたりました。重くなったからねぇ、うちのチビさん。今朝起きたら腕が筋肉痛。ラインダンスしたときは筋肉痛なかったのに。腕立て伏せとかして腕力を鍛えたいけど、肩周りの筋肉は常に強張ってて、ヘタにやると腕が上がらなくなるんでできない。まあ、そればっかりではなく気圧の変化が激しいと体調が悪くなるという困った人なので、おとなしく昼間はダウンしてました。

 休んでたおかげで夕方から食欲も出てきて、なんとか明日は動けそうです。しかし、例の全四巻は読めそうにない。本を読むのも体力がいるので。というわけで今晩これから録画しておいた映画を見ようかと思います。『エイリアンvsプレデター』。なんで、なんでこの映画を見ようと思うかな、あたし。他にも録画してる舞台中継とかあるじゃん。・・・ううむ、実はエイリアンにはトラウマがあって、怖いからこそ、どうにも見ずにはいられないという。昔、まだ学生だった頃、ノベライズの『エイリアン』を読んで、夜中に夢に見て飛び起きたくらい怖いんだけど。今回、リプリー出てないけど、プレデターとエイリアンが戦ってる分には平気だろう。うん、きっと大丈夫。

本日のお品書

中国コピー商品対抗記 (日経ものづくりの本)

著者:遠藤 健治

中国コピー商品対抗記 (日経ものづくりの本)  これ、意外に面白かったです。意外に、というのは技術畑の本なので用語とか堅苦しいのが出てくるかな、と思ったのですけど、そういうことは全くありませんでした。素人にもわかりやすくした細やかな配慮がj感じられまして好感度大です。

 この本で取り上げられているコピー商品はコンセントに始まって印刷機やカラープリンターのインクカートリッジなどオフィスや家庭で使われる機器やその関連商品。これらがいかにしてコピーされているか、それは中国の商売への考え方に基づいているか、ということがわかります。またコピーはただ模倣しているのではなく、コストダウンするための工夫もなされているのだ、そのことに日本は危機意識を持つべきだ、という提言に目からウロコが落ちます。

 

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そうだ、子守だ

 せっかくのお休みなので本を読んだり、録画していた番組を見たりしようと思っていたのですが、子守が入りました。いや、まあ、自分が招いたようなものなのですが。

 なんせうちの甥っ子の発達年齢は3歳程度。一番、手のかかる時期。自分のやりたいこととできることとしていいこと。家の中にいるときはともかく、外で他人に迷惑をかけないようにしようとすると大変。お店の中を奇声を発して走り回ったり、ご飯を食べさせようとすると食べ物をひっくり返したり。・・・疲れる。でも、憎めない、というか可愛いんだよね、これが。俗に言う馬鹿な子ほどかわいい、というのは真実なようで。

本日のお品書き

チャーリーとチョコレート工場 DVD チャーリーとチョコレート工場

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/10/12
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 テレビ放映されまして、ようやく見られました。

 ウンパルンパがすごかったですね。原作は読んでいたのですが、こんな話だったっけ、と思わせた主な理由が彼らです。たぶん特殊撮影で一人の役者さんが十数人いるようにしてあるんでしょうが、それにしてもおかしくて笑ってしまう。歌とダンスがめちゃくちゃツボにはまってしまいました。

 それにしてもジョニー・デップって不思議な役者さんです。作品ごとに全然、別人。素で見ると二枚目なのに、なんでこんなに妙な役が多いのでしょう?今、公開中の『スウィーニートッドの理髪師』もとんでもない役っぽいですしね。残念ながら、映画館で見ることはできそうにないので、いずれテレビ放映されたときを楽しみに。それにしても、その時の吹替えは誰がするのかな?ミュージカルなんだよねぇ。でも、たぶん歌の部分は吹替えじゃないだろうから、後は役の印象を大事にしていただければ。

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何をしよう

 うちの図書館は火曜日が休館なので、月曜に祝日があると連休で休めます。そして他の職員さんとの出勤の調整をして水曜日が休みになると三連休になります(当たり前ですが)。そうなんだよ、三連休なんだよ。本当に休みがほしい日は休めないのに、意味もなく三連休。休めるだけいいだろうって言われそうですが、休みたい日を休めずに、なのでねぇ。

 そのせいか、特に何も予定を組んでません。どこかにふらっと旅に出る、には元気と資金がないのです。・・・などと思っていたら、録画していた舞台中継や映画があることを思い出しました。いい加減見とかないと。おお、それに年末年始に読むのをあきらめたあの本は?全四巻あるから連休のときに読もうと思っていたのでした。

 けっこうやることがあるじゃないですか、家でも。計画倒れにならないようにしないと。

本日のお品書き

ラスト・イニング

著者:あさの あつこ

ラスト・イニング

 映画やドラマ化される『バッテリー』の後日譚、です。「マウンドへ」と「白球の彼方」の二つのお話が入っておりまして、後者の主人公は瑞垣くんです。前に『バッテリー』を紹介したときに書きましたように、あたしのお気に入り君です。いいぞ、あいかわらずの曲者のへそ曲がりぶりが。

 それにしてもこの後日譚、かなりびっくりな展開になっております。天才ピッチャーの原田に対応させるように登場した天才打者の門脇。彼がこんな方向にすすむとは。そして瑞垣くんたちが所属していた中学校の野球部の監督の味な計らい。うんうん、若者はこうでなくっちゃね。

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コント・負け犬のつぶやき

 玄関でチャイムが鳴っている。それで目が覚めた。だいぶ熱が引いたみたいで、体が楽になっている。

「大丈夫?生きてる?」

 時ちゃんだった。布団から軽く手を振る。良かった、来てくれた。

 インフルエンザにかかって寝込んでしまった。最初の一昼夜は高熱と関節の痛みの激しさに起き上がることもままならなかった。二日目には痛みは落ち着いたが、熱が引かない。一人暮らしの悲しさで食料品の在庫が少ない。けれど、とても買出しに行ける状態でもない。こんな時に頼れる人間は少なかった。

「んーと、熱はどうかな。」

 冷たい手が額に当てられる。気持ちがいい。だけど、ちょっと待て。受験生の息子がいるんだから、頼んだ買い物だけしてくれればいいとメールしたはずだぞ。森哉くんにインフルエンザがうつったらどうするつもりだっつうの。

「何、その手振り。ええっと、お腹すいた?」

 違う~。ああ、もう声が出れば!さっきから気になってるカバンやエコバッグの中身も聞けるのに。すると、そこのところは気持ちが通じたらしい。

「あ、これ?そうそう。谷さんってばスーツとジャージしか持ってないでしょ?汗をかくときはやっぱりパジャマを着たほうがいいんだよ。だから持ってきました。というか買っちゃいました。こんなの着せてみたかったのぉ。汗かいたでしょ?着替えちゃって。その間に台所使うから。」

 なんじゃ、こりゃあ。なんかシルク?ミルクティー色の手触りスベスベのパジャマ。なんかそこそこのホテルにレディースプランかなんかで泊まったときにありそうな・・・。ままよ、汗をかいたのは事実だし、着替えよう。気力のあるうちに。

 それにしてもパジャマまで買ってくるとは。まずいなぁ。寝込んでて銀行でお金をおろせなかったから、今日、代金が払えないかもしれない。・・・それにしても、何を作っているんだろう。いい匂いがする。お味噌汁、かな。

「はーい、お待たせ。あら、エライ、エライ。ちゃんと着替えたわね。」

 あんたは私の母親か、というツッコミをこらえ、手渡されたお椀の中身を見る。湯気があごに触れ、しっとりとする。

「それね葱と生姜とお味噌をお湯で溶いたものなの。効くらしいのよ。攻略本の用語集に書いてあったの。」

 何、攻略本の用語集って。あれか、例えば『攻略・あなたにもできる民間療法』みたいな本か・・・。いや、気にするまい。味は普通に葱味だし、確かに体に良さそうだし。

「葱のアリインという成分がいいんだって。あったまるでしょ?」

 軽くうなづく。満足したようににっこりした時ちゃんはおもむろに、私が脱いだばかりのジャージを手にとって立ち上がった。

「ついでに洗濯しとくね。」

 ちょ、待って。今度は本気で本当に待ってほしい。いくら同性の友達だっていっても下着まで洗濯されるのは困る。というか、さすがにその程度の恥じらいは持ち合わせている。

 ああ、モーター音が聞こえる。もっと体が回復していたら止められたのに。いや、それ以前に買いだしを頼んだりしなかったのに。

「干しても取り込むのがたいへんだろうから乾燥までセットしたから。洗濯機から出すくらいはできそう?」

 半ば涙目になってうなづいた。ありがたい、ありがたすぎて涙が出ます。でも、私はあまり人にかまわれるのが得意ではないんだ。だから、いまだに独り者なんだって、これはしゃべれても口にはできないセリフ。

「そしたら冷蔵庫の中に食料品を入れてあるから、レンジで暖めて食べてね。小鉢なんかは明日にでも取りに来るから。それと、色んなものの代金は元気になってからでいいからね。ちゃんとレシートは取ってあるし。お金のことをいい加減にするの嫌いだもんね。」

 時ちゃんは急に黙り込んだ。頭元で正座をされると、こちらまで気持ち畏まってしまう。

「あのね、あたしが帰ってから、来てもらうんじゃなかった、とか考えないでね。だって、あたし、家族以外で誰かに必要とされることってあんまりないから。専業主婦も寂しいんだよ。だから、谷さん、困ってるときはすぐに言ってね。あたしも、困ったら助けてって言うから。」

 眉を寄せて、少し口を尖らせて話す姿が高校生の頃の彼女と重なった。人間、年を取っても変わらないところってあるもんだな。そっと手を伸ばして膝を軽く叩く。了解したよ。思いをこめて。それから二人でにっこり笑った。気持ちだけ十代に戻ったみたいに。

本日のお品書き

負け犬の遠吠え

著者:酒井 順子

負け犬の遠吠え

 あんまりコントっぽくなりませんでした。谷さんって生真面目なんだよね。この本を読んで思いついた時点では、もっと笑える話にするはずだったのだけど。これも性格、ということで。

 出版された当時、流行語になってましたが、どういう内容なのか全然知りませんでした。最近、書架で見かけて、どうも気になって読みました。だって、この本が日本十進分類法で36の社会学に分類されてるのが腑に落ちなくて。読んでみても、やっぱり納得いかない。914.6の日本の現代の随筆(いわゆるエッセイ)に分類されるのが妥当でしょう。出版している講談社も奥付に914としているし。

 それにしても著者である酒井さんも、この後、腐女子とかいった人種が出てくるとは思ってもみなかったでしょうね。世の中のレッテル貼りにどれだけの意義があるのかわかりませんが、レッテルを貼ることによってわかった気になれるということはあるのでしょうね。

 ちなみに風邪に効く葱の使い方を載せている攻略本はあります。すごいな、ファミ通。

 

 

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言おうか言うまいか

 たまたま今週発行の週刊誌(週刊朝日、週刊新潮、週刊文春、サンデー毎日)を登録していましたら、全てのトップ記事が例の農薬入り餃子事件でした。取り上げ方とその内容を読んで、しみじみ日本のマスコミって・・・。

 詳しく語れるほど知識も見識もあるわけではないので、言おうか言うまいか悩むところなのですが、どうにも気持ち悪くて。

 最初、このニュースをテレビで見たとき、中国で生産されている冷凍食品の餃子は、農薬にまみれた原材料で作られたのだ、とあたしは思いました。おそらくテレビを見た人の多くはそう思ったはず。でも、現在、材料に入っていたのではなく、後から混入された形跡がある、という可能性が出てきました。

 もちろん、調査が入った結果、当初の予想と違う結果が出ても、それは何もおかしくない。ただ、調査がされていない段階で、あまりにも断定的な報道とそれを裏付けるようなセンセーショナルな映像が大量に放送されたことはジャーナリズムの良識が失われているように感じられます。以前にもあったダンボール入り肉マンは完全にデマだったわけで、こんなことが続くと、マスコミは何らかの理由で反中国のキャンペーンを行っているのではないか、という疑いさえ抱きます。

 もちろんインターネットで色々な情報を得ることができるようになってはいますが、テレビをつけるだけで提供される量を考えると、もっと情報の質を高めてほしいと思わずにはいられません。社会の木鐸であれ、と願います。

本日のお品書き

ウケる文書・魅せる文書の書き方

著者:中森 勇人

ウケる文書・魅せる文書の書き方  読みやすいです。体験談も豊富で、仕事によっては役に立つかも。プレゼンのアイデアもあるので営業とか企画なんか。公務員的にはちょっと・・・?ですけど。

 ホームページやmixiの活用の仕方も書いてあるので、仕事以外にも役に立ちそうです。

 

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そろそろヤバイ

 ヤバイです。仕事ではありません。今日は仕事ネタなしです。ヤバイのは鼻です。むずむずしてます。今年はムズムズくるのが遅いので、環境が変わって体質も変わったかも、などと楽観していたのですが・・・。日本の林業政策を恨みます。

 今年も否応なくくるのですね、花粉症の季節が。でも、まだ病院に行きたくない。もうちょっと待とうかな、でも早めに対処したほうが良いのはわかってるし・・・。去年、友人が送ってくれたネトルのハーブティーをとりあえず探してこよう。

☆☆☆松谷彼哉さん園崎未恵さんニュース☆☆☆

おお、今回はお二人一緒のニュースです。来る2月16日(日)午後7時からお二人ご一緒のイベントがあります。詳しくはこちらから。

http://www.sakura-taisen.com/romando/080201_2.html

とはいえ、あまりおめでたくない状況でのイベントなのが残念です。いずれにせよ、あたしは行けませんが。ううむ、東京まで出かけるイベントは、少なくとも三ヶ月前くらいに情報がほしいなぁ。

あ、そういえば本日は園崎さんのお誕生日でした。おめでとうございます♡

本日のお品書き

テイルズ オブ イノセンス 特典 ボイスアドベンチャーDVD付き Video Games テイルズ オブ イノセンス 特典 ボイスアドベンチャーDVD付き

販売元:ナムコ
発売日:2007/12/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 DS初プレイした記念すべきソフト、なんですが・・・。これが面白かった、と思った方はこの先読まないでくださいね。悪く言うつもりはないのですがね。意見は合わないと思うので。

 そうですねぇ。自分にとって「テイルズ」シリーズは「アビス」のサクサク進めるプレイスタイルと凝りに凝ってる設定が基準になってしまっているのですね。もちろんPS2とDSでは性能が違うので、DSソフトである「イノセンス」に多くは望んではいけないのは承知してます。それにしても本編のボリュームがSF(スーパーファミコン)時代のRPG並みだという印象は否めません。それにディスプレイがこの大きさでは、せっかくのクライマックスシーンの映像もインパクトに欠けるし・・・。

 しみじみRPGを携帯ゲームにする必然性がわからない。というか、そこまでしてゲームがしたいか?と聞きたい。もう、これはゲームに対する姿勢というか気持ちの持ちようの問題なんですけど。あたしは、家に帰って、その日の色んなことを一気にリセットして、真剣勝負でゲームをしてるので、出先のちょっとした暇つぶしにゲームをするという感覚がわかりません。・・・あ~、冷静に読むと大人として、何を言っているんだ、おまえは?だわねぇ。

 要するに、今、DSがプラットホームとして売れているから、ソフトもDSで展開する、というゲーム業界に怒っているのです。もちろんゲーム業界が厳しいのもわかるけど、携帯でするゲームと据置型でするゲームとあるだろう、ということが言いたいのです。もったいないって「イノセンス」。せっかくの面白い素材を生かしきれていないというか。あたしにとってのいいゲームは感動のエンディングを見て、よし、もう一回やろう、と思わせてくれるゲームです。「イノセンス」は、悲しいことにそうはなりませんでした。今年発売される「ドラゴンクエスト」の最新作がDSでのRPGの限界を超えてくれるといいなぁ。

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うっかりびっくり

 図書館の本を貸出するときに返却予定日がわかるようにする方法は主に三つあります。一つは最近出てきたリライトカードによる方法。貸出カードにタイトル(個人情報に配慮して資料コードになっている場合あり)と返却日が貸出の度に印字されるます。もう一つは本の中に期限表を貼って、そこにスタンプなどで返却日を押す方法。最後に返却日が記載された用紙を本にはさみこむもの。

 うちの場合、本館は三番目の方法を、分館と分室は二番目の方法を採用しています。いわゆる平成の大合併で一つの市になったので、細かいところは違ってもしょうがないのです。

 なぜ本館は用紙を作る手間がある方法を採用したのか、と聞かれて、期限表って買うとけっこう高いから、と回答してしまいました。うっかり、です。もちろん費用節減というのはあるけど、もっと重要な理由があったのを思い出せませんでした。

 期限表を貼る方法は最初に手間がかかりますが、後はスタンプ押すだけで楽なんです。問題は直接、本に貼るということ。たいがいの本の裏見返しには何も書いてありません。だからここに貼るのは問題なし。でもあるんですよ、そこに地図だとか写真だとかが印刷されている本が。当然、期限表で隠れてしまう。でも、まだそれはめくってもらえればそれで済むのですが、絵本とかね。読んでいて絵の上に紙が貼ってあるというのは何とも興ざめ。だから手間を覚悟で用紙を挟み込む方法を採用したんだった・・・。

 そんなダメージを残しながら、本日のレファレンス。あるアニメの原作を読みたい、という依頼にネットでアレコレ検索。アニメのタイトルと原作のタイトルが全く別物であることが判明。えらく昔に出版された全集物の中にありました。でも、この全集、なんと国立国会図書館にしか所蔵がない(あくまでもネットでおおまかに検索した結果。ネット上に蔵書情報を提供していない図書館はまだまだ多いのです)。

 それでも職員さんと粘り強く検索の結果、なんとこれから新しく出版される予定だということが判明。どうやって判明したかと言うと、まずamazon.comで原作タイトルで照会したら、なぜか全く違うタイトルの本が上がってきました。どうやら同じ作者の本だということがわかったので、このタイト