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うっかりびっくり

 図書館の本を貸出するときに返却予定日がわかるようにする方法は主に三つあります。一つは最近出てきたリライトカードによる方法。貸出カードにタイトル(個人情報に配慮して資料コードになっている場合あり)と返却日が貸出の度に印字されるます。もう一つは本の中に期限表を貼って、そこにスタンプなどで返却日を押す方法。最後に返却日が記載された用紙を本にはさみこむもの。

 うちの場合、本館は三番目の方法を、分館と分室は二番目の方法を採用しています。いわゆる平成の大合併で一つの市になったので、細かいところは違ってもしょうがないのです。

 なぜ本館は用紙を作る手間がある方法を採用したのか、と聞かれて、期限表って買うとけっこう高いから、と回答してしまいました。うっかり、です。もちろん費用節減というのはあるけど、もっと重要な理由があったのを思い出せませんでした。

 期限表を貼る方法は最初に手間がかかりますが、後はスタンプ押すだけで楽なんです。問題は直接、本に貼るということ。たいがいの本の裏見返しには何も書いてありません。だからここに貼るのは問題なし。でもあるんですよ、そこに地図だとか写真だとかが印刷されている本が。当然、期限表で隠れてしまう。でも、まだそれはめくってもらえればそれで済むのですが、絵本とかね。読んでいて絵の上に紙が貼ってあるというのは何とも興ざめ。だから手間を覚悟で用紙を挟み込む方法を採用したんだった・・・。

 そんなダメージを残しながら、本日のレファレンス。あるアニメの原作を読みたい、という依頼にネットでアレコレ検索。アニメのタイトルと原作のタイトルが全く別物であることが判明。えらく昔に出版された全集物の中にありました。でも、この全集、なんと国立国会図書館にしか所蔵がない(あくまでもネットでおおまかに検索した結果。ネット上に蔵書情報を提供していない図書館はまだまだ多いのです)。

 それでも職員さんと粘り強く検索の結果、なんとこれから新しく出版される予定だということが判明。どうやって判明したかと言うと、まずamazon.comで原作タイトルで照会したら、なぜか全く違うタイトルの本が上がってきました。どうやら同じ作者の本だということがわかったので、このタイトルでyahoo検索。そしたらアニメの公式ホームページが上がってきたのです。なんで最初にここに当たらなかったのか。ともかく、ここで出版予定と出版社が判明したので、リクエストとして受け付けさせてもらいました。それにつけてもamazonの検索能力は不可解。作者で検索かけてないのに、その作者の代表作がヒットするとは・・・。

本日のお品書き

黒い兄弟〈上〉

著者:リザ テツナー

黒い兄弟〈上〉

 こちらは世界名作アニメ「ロミオの青い空」の原作です。レファレンスしたのはこちらではありませんよ。原作とアニメ作品のタイトルが全然違う例としてご紹介。しかも、こちらでは主人公の名前まで違う。まさに、あなたはなぜロミオなの?な世界。

 原作はあんまり救いがなくてね。リアルではあるのですが。アニメの方は、冒険活劇になってました。そして主人公より親友のほうが目立ってました。最終回に流れた、この物語のような不幸な生活を強いられる子どもたちが世界に存在していること、その子どもたちが救われることを祈ります、というナレーション(さすがに記憶が定かではない)が切なかったです。原作は、その不幸な子どもの生活が丁寧に実直に書かれています。心に余裕がないと引きずられますから、読むときの体調にご注意ください。

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