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2008年4月

禁酒法の時代

 その昔、アメリカでは禁酒法なる法律を制定して酒を飲ませないようにしたそうです。酒が諸悪の根源というわけなんでしょう。ピューリタニズムは禁欲的なのですね。そんな時代に生まれてなくてよかったと思う今日この頃。

 ただ、そんなヘンな(と言い切ってますが)法律が制定されたせいで、世の中は逆に混沌として面白くなっている、と言えなくもありません。ほら、ギャングが暗躍したおかげで、後の映画や小説のネタになってるじゃありませんか。

本日のお品書き

BACCANO!(バッカーノ!) 01 DVD BACCANO!(バッカーノ!) 01

販売元:アニプレックス
発売日:2007/10/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 アニメしか知りませんが、禁酒法の少し後の時代、ギャングが大いに世を騒がしていた時代の物語。

 バッカーノとはバカ騒ぎの意。ギャングにこそ泥、政治家に錬金術師などなどが不老不死の秘密を巡って多彩な登場人物が入り乱れる群集劇。

 えー、けっこうグロいです。グロいんだけど、とことんアホなこそ泥コンビが、めちゃくちゃ能天気で中和してるところがすごいなぁ、と。正直、名前も把握できない人たちもいるし、うわぁ、かんべんしてぇ、って人もいるんだけど、ここまで発想が能天気だと、中和されるんだなぁ。アイザックとミリアはみんなを幸福にする(うろ覚え)、という何話目かのタイトル通り。いや、むしろここまで能天気なカップルが存在することが許されるために、こんだけ重い話が必要なのか、と言えるくらいですが。しかし、この最終回のこのオチ、とことん笑えます。いいのかな、こんなに笑えて、って感じです。気の毒な人はとことんきついけど、総じてハッピーエンド、かな?

 オープニングの曲がとっても良いです。どんくらい良いか、というと、「カウボーイ・ビバップ」のオープニングに匹敵する、というのが、あたし的には最上級の誉め言葉かな。

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育ててみよう

 ゴールデンウィークっていつからだったっけ? 図書館という世の中の流れから隔てられた生活に一年間ですっかり浸っておりました。そうなんだよね、世間は26日の土曜日からゴールデンウィークで連休になるんだったわ。当たり前に土日に仕事してて忘れてました。慌てて、ゴールデンウィーク期間中の休館日のお知らせを張り出したりしてみましたが。

 で、まあ、その影響で展示替えを前倒しで準備しました。さすがに二ヶ月展示したので各種文学賞受賞作は終了。五月は「育ててみよう」をテーマに展示をいたします。ものすごーくアバウトなテーマなので、ラインナップには全く一貫性というものがありません。

 素直にペットの飼い方とか植物の育て方、まあそれ系の物語とかを並べてみまして・・・。それから自分育て、ということで人生訓コーナーみたいなのや社会人のマナーなんか。で、育児関係。それから派生して食育がらみ、ということで離乳食やら子どものお弁当やおやつの作り方。

 ほんとに手当たり次第並べてます。とりあえず、今日はあたし一人の本のラインナップなので、今後、職員さんの追加でどう変わるか、楽しみです(って、責任者は誰だ?) ちなみに展示コーナーのディスプレイとチャレンジコーナーについては、またいずれご報告を。

本日のお品書き

農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (福音館文庫)

著者:ガース ウィリアムズ,ローラ・インガルス ワイルダー

農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (福音館文庫)  もしかしたら、以前も紹介したかもしれない、というそこはかとなく不安が・・・。

 アルマンゾ少年が牛やカボチャを育てながら、自分自身もたくましく成長していく物語。とはいえ、実話に近いです。「大草原の小さな家」シリーズのローラの夫になる人の少年時代を、ローラが書いていますので。

 これはあたしが小学生のときに読んで、農場の生活というものに憧れを抱かせてくれた本です。すぐそばで生きているって感じがね、たまりませんでした。生の人参を冷凍庫で凍らせてかじってみたのも、この本のせい。いや、まずかったですよ、実際。でも、読んでるときはとても美味しそうだったんです。野菜嫌いな子どものあたしがそこまでするくらい好きでした。

 今回の展示のテーマにぴったり、と思って探したのに書架になくって、けっこうがっかりしてしまいました。いずれ、また。

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体が勝手に・・・

 このところ仕事やら何やらで帰りが遅く、買出しができなくてローソンへ。そしたらさ、珍しいものがあるではありませんか。

Beer1  というわけでギネスです。黒ビールは暑くない時期のほうが美味しいのよねぇ。しかもオマケ付き。これは・・・、どうしよう。

 などと思っていたら体が勝手に買い物カゴの中へ入れてますよ。おやぁ?

 しかたありませんね。そういえば黒ビールは最近とんと飲んでおりませんでした。

本日のお品書き=オリジナルグラス付きGUINESS

Beer2 おまけはギネス復刻版ポスターデザイングラスです。なんと1900年代前半に制作したデザイナーのギルロイ。今回のグラスのデザインはアシカがメイン。どうやらサーカスから逃げ出したアシカをサーカス団員が追いかけている図、のようです。

 お味はいつものまったりクリーミィな泡とほのかな苦味と甘みのマッチング。裏切らない味がある、というのは良いですね。

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とりあえずつけてみた

Ds  ある雑誌の付録です。モバイルステレオ。携帯とかにつけて音楽を楽しんでね、という趣旨らしいです。きちんと音も出ます・・・、当たり前か。職員さんによると、他の雑誌やサイトなんかで、付録なのにこんなにちゃんとしている、と評判が良かったらしいのです。

 ところで、うちの図書館では雑誌の付録は冊子形式のもの以外は、ある程度たまったところで利用者さんにご自由にお持ち帰りください、ということで提供してます。だから、このステレオも提供したら、すぐに引き取り手が現れると思っていたのですが・・・。

 いないのです、誰も。他のポーチとか台所便利グッズとかはなくなったのに・・・。物としては一番しっかりしていると思うのですよ、絶対。仕方がないので、使い道を求めて家に持って帰りました。

 でも、自分の生活の中で使い道が思いつかなくて、とりあえず使えそうだと思ったのが、これ。DSにつけてみました。で、どうだったかというと、つけない方が音が大きかったです。それ以前に、これをつけてゲームはしづらい、という難点がありまして・・・。

 今の時代、外に音を出さないということが主流になっているので、携帯で音が外に出る装置というのは、取り扱いが難しい、というのが今回の結論です。DIME(あ、雑誌名出しちゃった)編集者さんにはこれから頑張ってね、ということで。

 

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固定資産税のしおり

 本、と紹介してよいのだろうか?冊子もしくはパンフレット的なんですけど、ねぇ。

 以前、固定資産税の担当をしていたときに、とにかくこの冊子に書いてあることは最低限頭に入れておけ、と職場の先輩に言明されました。

本日のお品書き=固定資産税のしおり

 発行しているのは財団法人資産評価システム研究センター。資金は宝くじの普及宣伝事業によって賄われているようです。

 この冊子、固定資産税は市町村の税収入の四割が固定資産税なのだ、と、固定資産税がいかに市町村の税収として重要なのかを示すところから始まってます。いかにも行政職員向けですね。

 ところで固定資産税っていうのは土地や建物の所有者にかけられる税金だ、ということは土地や建物を持っている人はご存知だと思います。でも、もしその持ち主が死亡した場合はどうなるか知ってますか? そもそも持ち主というのが誰か、といえば、現に住んでいる人でも実際に土地を使っている人でもなく、登記簿に記載されている登記名義人なのです。だから東京に住んでいても、那覇市に土地を持っていれば那覇市に固定資産税を納めないといけないのです。ということで、その登記名義人がなくなった場合はどうなるのか、というと、この冊子によれば、現にその土地、家屋を所有している人、となっています。

 あれぇ? なんか税法変わったのかしらん。この場合、指定相続人といって、相続権のある人たちの中から代表を選んで固定資産税をお願いしてたはずなんだけど。基本的には相続登記を早めにしてくださいね、ということを説明のときにお願いしてはいるのですが。そういや、山林とかだと誰も引き取り手がなくて、江戸時代の生まれの人の名前が登記名義人として残ってたりするんで、ほんとに困るんですよね。ただ、山林だけしか所有がないと免税点といって、固定資産税がかかるまでの評価額が出ないことが多いので、税金をかける立場としてはそれ以上の調査はしない(というより実際問題できない)のですが。

 もっとも・・・、同じ役所の中でも用地係なんかはそういう土地の売買を進めないといけないので、ものすごーい苦労をして相続人を探さないといけなかったりするので、決して他人事ではなかったりして・・・。

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危ない贅沢

 最近のドラマではオフィス内のお茶というのはOLが入れるのではなくコーヒーメーカーが用意してあって、自分でプラスチックの受け皿(?)に紙コップをセットして飲む、というのが主流のようです。

 うちの図書館は少人数なのでセルフでインスタントコーヒーを飲む、というのが普段のスタイル。自分たちでお茶代を適宜集めて、コーヒーやお茶っ葉を買ったりしているのですが、たまの来客用にインスタントでないコーヒーも買っているのです。来客用のコーヒーとかお煎茶なんて公費じゃ買えないんでしようがないんだけど、また来客そのものもそんなにあるわけではないので、すごい負担とはいえないのだけど、なんとなくヘンではありますが。(ここまで書いてるのを読み返すと、書いている自分の日本語もかなりヘンなことに気がついたりして)

 ま、そんなわけで、主に来客用として買っているコーヒー、普段使わないので気が付いたら賞味期限が過ぎていました。ごめんよ、最近来たお客様。賞味期限、切れてたよ。とりあえず腐っているわけではないから許してね。

 そんなわけでお茶代を管理している職員さんから、賞味期限切れのコーヒーを消費すべし、という特命が下されました。インスタントじゃないコーヒー。普段できない贅沢。だけど賞味期限切れ。ううむ、危険な贅沢なのでした。

本日のお品書き

中国の壷

著者 川原 泉

発行 白泉社

 あれ、もしかしたら以前にも紹介したかも、なのですが・・・。

 ちょっと江戸時代の殿様が普段、何をして過ごしていたかを調べようと思ったのですが適当な資料がなくってですね、ふとこの本に載っている「殿様は空のお城に住んでいる」を思い出したのです。ここには秋吉田藩の藩主である鳴沢景宗くんの場合が説明してあって、これが愉快なのです。朝7時頃起こされて、身だしなみを整えて、ご飯はこんな感じで・・・、と夜寝るまでが書いてあります。ふむふむ、参考になります。惜しむらくは、出典が書いてあるとさらに嬉しい図書館職員なのでした。孫引きはよろしくありませんのでね。

 もちろん、作品としても面白いですよ。川原教授のお話は。おとしどころがね、いいんですよ。大好きです。

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東洋の神秘

 このところ喘息がひどくはないけれど続いているので、体力的にかなりやばい状況になりまして、ついに鍼に出かけました。困ったときの鍼治療。というより休みがなかなか取れなくて、ようやく出かけられたというのが真相なのですが。

 けっこう付き合いが長いので、喘息であちこちの筋がきつくて、と言うだけで、後は脈を見ながら治療をしていただけるのがありがたいです。両手の脈を診てから、数箇所鍼を打たれると「脈が良くなったから喘息も楽になりますよ。」と、言っていただけました。嬉しい~! 正直なところ、呼吸器系の具合の悪さというのは、症状自体よりもそれによって酸素が十分確保できないところがきついので、ほとほと弱っていたのです。病気だといえない辛さ。寝込むほどではない苦しさ。まさに未病というやつ。

 東洋の神秘、というと大げさですが、脈を診ながら治療を進める、というのは鍼治療のような東洋医学ではあるのですが、薬や注射をして終わり、の西洋医学とは大いに様相が異なりますわね。患者というのは、自分がしんどい、というのはわかるけど、それが病気として治療の対象になるかという判断を医者に委ねるしかない、というのが辛いです。

 病は気から、というけれど、今の医療体制はそういう気持ちにはよりそえず、保健医療の対象にならない東洋医療がそれを補っていると思うのは気のせいかしら?

本日のお品書き

医学のたまご (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)

著者:海堂 尊

医学のたまご (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)  別に狙ったわけではなく、医療現場の実態に迫る、ような感じの本を読んでました。とはいえヤングアダルト向けなので、語り口は主人公である歴史は好きだけど英語はからっきしのイマドキ中学生曽根崎薫くんらしくかるーく読みやすいです。

 けっこう人気の在る作家さんなんだけど、なかなかとっつきにくかったのですが、入門にちょうど良さげなこの本が出たので読んでみましたら、面白いじゃありませんか。そういやお医者さんで本を出す人ってモタさんや北さんご兄弟を筆頭に面白い本を書く人が多いのでした。

 で、妙にこういうときってシンクロするみたいで新聞の書評欄読んでたら海棠さんの最新作「ジーンワルツ」が載っておりまして、読んでたら、おやぁ、このヒロイン、苗字が曽根崎なんだけど、もしかして薫くんのお母さんなのかな?

 実は、海棠さんの作品って、あちこちで関係者が顔を出してます。一種のスター制度というのかしら。とりあえずレストラン満天のうどんはおいしいのだ、というのが作品全体に共通するお約束なのは間違いないようです。

 とりあえず「チームバチスタの栄光」から順番に読んでいくつもりです。

 

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春の名残り

Sakura_2  今朝、書架を整理していたら、窓に桜の名残りを発見しました。季節が変わるのは早いものです。

 というわけで2007年度の貸出ベストランキングの発表です。貸出冊数で拾い出しているので、同率○位というのがあるため一般部門でも五十数冊タイトルが上がっていますので、特徴的なものをご紹介します。

 一般部門の堂々一位はどなたもご納得の「女性の品格」。ごく常識的なことが書かれているのですが、その常識が揺らいでいるのでしょう。ところがうちの図書館の二位がちょっとびっくり「木村祐一のベストレシピ2」なのです。あたしは、自分で作ろう、とは思わなかったのですが、利用者さんには大人気でした。どなたか味見させてください。三位は「キッパリ!」で、これもベストセラーになった本なので納得なのですが、続く四位が料理の本が同率で2冊入ってます。特にベストセラーではないはず、なのですが。どうも料理本がよく利用されているようで、ベストセラーとか関係なくベストテンのあちこちに顔を出しています。五位に「ホームレス中学生」が出てきますが、これと同率で「はじめての野菜づくり12か月」も借りられています。この辺がうちの図書館の利用傾向なのですね。こんな感じでベストセラーと実用書がトントンな感じで利用されています。

 小説・一般文学部門は、強いぞ東野圭吾! の一言です。ベストテンの中に11冊も入ってます。ドラマ化の影響は大きい。同じくドラマ化の影響を受けてか畠中恵さんも8冊登場。職員贔屓の森見登美彦さんは3冊入ってます。売れっ子作家さんの本とドラマ化、映画化された本、受賞作品がほとんどを占める中で検討したのがドキュメンタリー「11時間」。やはり救急医療、特に産科にまつわるものはマスコミでも取り上げられているので話題になっているようです。

 児童は、一般が名探偵コナンやドラえもんのクイズ系が人気です。水木しげるさんも人気です。怖いのがいいらしい。読み物はベストテンを普通に拾うと全部「かいけつゾロリ」シリーズになってしまうので、これをはずして別に集計してもらったら、出ました「精霊の守り人」が一位。このシリーズは全て上がってます。ふむふむ、納得。あさのあつこさんの「バッテリー」も出てきましたよ。もっとも展示コーナーに並べていたのを大人の人が借りていたので、純粋に児童が読んでいたとは言いがたいのですが。目立つのは、やはり「ハリー・ポッター」シリーズとファンタジー系の貸出が多いことでしょうか。

 絵本は昨年に引き続き「ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!」。二位は「はらぺこあおむし」。うちの図書館の特徴としてはあきやまただしさんの絵本が人気が高いことでしょうか。「へんしんおばけ」「まめうしのももいろのはる」とか。せなけいこさんのおばけの絵本も好きな子が多いです。そして「給食番長」。19回も利用されてます。読み聞かせをしているボランティアグループの方たちのお気に入りなので、口コミで人気が出たのでは、と睨んでいます。

 さてうちの図書館はヤングアダルトコーナーがありまして、こちらはコミックとその他の部門になってます。その他部門は一位が「天然コケッコー」。これは映画のノベライズです。コミックは本館にあるのであえて購入してませんでした。で、コミック部門は「のだめカンタービレ」の圧勝です。文句なしですね。が、あたしが特筆したいのはよしながふみさんの「フラワー・オブ・ライフ」と高屋奈月さんの「フルーツバスケット」がランクインしていること。良かったよ、寄贈しといて。提出用の統計資料作っていて、寄贈しか受け付けていないはずのマンガがなぜか新規受け入れ400冊超えってなんでだろう、と考えていたら、自分だけで80冊は寄贈していたのよね。利用されなきゃ寄贈した意味がないんで、まずは良かった、良かった。

本日のお品書き

うめ版―新明解国語辞典×梅佳代

著者:梅 佳代

うめ版―新明解国語辞典×梅佳代  一般部門9位にランクインした掌サイズ(よりちょっと大きいか)の写真集。

 新明解国語辞典、とあるように、写真に絶妙なタイトルが付いてます。「ライバル」とか、もう手を叩いて喜んじゃいました。言葉で説明するのも無粋なので、是非ご覧あれ。目の楽しみ、脳の快楽。

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幕が下りて

 「おーおっしま~!!」

 幕が下りた向こう側の拍手やざわめきを舞台袖で聞いている大島に、後ろから突然首にぶら下がっている藤山。身長差約30センチ、これは武器になる。呼吸を確保するために、必死で藤山の腕を引き離そうとしている背高のっぽの彼は、今日のこの舞台の大道具を一人で作り上げた強者だ。

 藤山の暴走を止めようとネズミの衣装のまま、谷崎が走り寄った。二人がかりでようやくもぎはなした。

 「死ぬ・・・かと、思った。」

 そういいながら、大島は笑っていた。いつも温厚な彼だから、周りの連中が羽目を外して迷惑をかけてきても苛立ったそぶりを見せたことはない。でも、今日のこの笑顔は、舞台袖で聞く、あの拍手の音が引き出している。

 今日のこの舞台は、新入生歓迎会のために絵本の「歯いしゃのチュー先生」を元に作り上げたものだ。そしてこの舞台、腕利きの大道具係がいなくては始まらなかった。

 そもそもチュー先生はネズミで、なおかつ腕利きの歯医者なのだ。彼を頼ってたくさんの動物たちがやってくる。ネズミと同じサイズなら、なんのことはない、普通の人間同士の歯医者の治療を連想してもらえればいい。でも、例えば相手が豚だったら? あるいはさらに大きな馬だったら? いかにも腕利きであることを提示しなければ、なぜ狐の紳士がチュー先生に治療をしてもらいたがったのか、説得力に欠けることになる。

 そしてここがスタイグのすごいところだが、動物たちが擬似人間の社会を形成しているにもかかわらず、ネズミは肉食の大きな動物に食べ物として認識されているのだ。決して仲良しこよしの社会ではない。だからチュー先生は看板に「ネコやその他きけんな動物のちりょうはおことわり」と掲げなくてはならない。でも、彼は歯痛に苦しむ狐の姿を見て治療を断ることができなかった。さあ、どうなるのか。

 舞台にするときに一番悩んだのがここだった。最初の大きな動物の治療は書き割にしてナレーションをかぶせれば、まあ、なんとかならないこともない。ホリゾント幕に映像を映す方法もある。だが、狐の治療のためにチュー先生は狐の口の中に入らないといけない。

 「いやぁ、大島のおかげだよ。よくもまあ、こんな足場を組んでくれたよ。」

 「・・・叔父さん家が鉄工所だから、色々用立ててくれたんだ。オレは別に・・・。」

 大島はもぐもぐと口の中でつぶやいている。そう、確かに部材なんかを貸してもらったことや設営を手伝ってもらったことは事実だ。でも、舞台で狐の口がいやらしくチュー先生を飲み込もうと動くさまを設計したのは彼だ。彼が図面を引いて、言葉は少ないが丁寧に説明をして、この舞台はできたんだ。

 「おい、二宮、そこで何、ボーっとしてんだよ。」

 藤山に言われて、はっとした。そうだった。自分は、もうここにいるのだ。幕のこちら側に。こんな大道具を作ってくれるヤツがいて、下準備や色んな交渉事をこなす部長がいて、役者がいて・・・。

 「ほら、撤収、撤収。午後には体育の授業があるんだからな。それまでに片付けるぞ。芝居は打ち上げまでが芝居だかんな。」

 影の仕切り役、副部長兼会計の平田が指示を出した。大島はてきぱきと役目を終えた装置たちをばらしにかかった。藤山も慌てて小道具をケースにしまい始める。役者は舞台衣装のまま、冗談を飛ばしながらそれを手伝った。オレも、大島の横でドライバーを使う。目があって、にやり、と笑いあった。

 *********

 というわけで、コントと称して不定期に続けていた創作ものですが、さすがにコントとはいえなくなってきたのでカテゴリー「short story」ということにいたしました。今泉くんは大学生になっちゃったので出てこないし・・・。

 ウィリアム・スタイグという方は、本当に才能のある絵本作家です。絵柄はややマンガチックですが、説得力とスタイリッシュさは見事です。また作品そのものは書かれるべくして書かれている作品、と絶賛してしまいましょう。ぜひ「歯いしゃのチュー先生」以外の作品もお読みください。特に「ねずみとくじら」は友達と分かれないといけないときに、そっと手渡してあげたくなる本です。出版はいずれも評論社から。

 

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属性ドジ

 このところドンクサいドジの連発です。

 昨日、分室の倉庫に置きっぱなしになっていたわら半紙の箱を三つ、頑張って分館へ持って帰りました。子どもたちとのばたばたなやり取りで時間に追われて積み込み作業をしたので、中身をちゃんと確認してなかったのですよね。箱を開いてびっくり。・・・中身は旧自治体の広報誌の縮刷版がぎっしり。あんな重たい思いをしたのに・・・。このばたばたのせいで自分の財布と携帯を分室に忘れてしまった、というドジをすでに踏んでいたのに・・・。

 実はこの日、お米がほぼなくなっていたので買いだしをしようと思っていたのに、それも忘れてしまいました。ははは・・・、笑うしかありません。買い物に行った主目的が抜けてしまったなんて、なんてドジ。

 そればかりではなく図書館の利用カードを入れていた名札も落としてしまって、さんざんあちこち探しまくって見つからなかったので諦めて作り直しました。その後、一時間もしないうちに車庫に名札が落ちてたよ、という電話がありました。もっと早くわかっていれば良かったんですがねぇ。結局、止め具のしっかりしている作り直した名札のほうを使うことにしました。

 属性にドジが付いているとしか思えない今日この頃。これはもしかしてボケの始まりかしら?

本日のお品書き

教室はまちがうところだ

長谷川 知子:絵 蒔田 晋治:詩

教室はまちがうところだ 

 絵本としての出版は2004年。今回、図書館として購入したのはお勧めしたい子どもの本特集を見てのこと。

 詩が先にあって、絵本になるまでに新聞などで何度も紹介されているようです。こんな懐の広い先生がいたら、どんなに教室が居心地がいいことだろう。同じ教育の現場に立つ先生たちや親御さんたちはそんな気持ちを抱かせたに違いありません。

 そして絵本になって、長谷川知子さんの描く、これも幸せで楽しそうな先生と子どもたちの絵がステキです。ここぞ、というときのブックトークや読み聞かせ用に買っといて良かった一冊。

 

 

 

 

 

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どおりゃあああ~

 本日は分室でのおはなし会。いっつも元気いっぱい、しっかり自己主張できる子どもたちに会えるのでワクワク楽しみにしてました。あわせて、この四月から新しく分室に来てくれた職員さんを支所の方に紹介したり、分室の施設やお仕事の勉強もしてもらうということで、あれこれ盛りだくさん。だから、早めに出動したのですが、団体貸出が返却されていて、その処理をしていたら、あっと言う間におはなし会の時間となりました。

 分室のおはなし会というのは、一種の学童保育的ノリがありまして、保護者の方のお迎えやバスの待ち時間を有効活用するのが目的で始まっております。なので、やってくる子どもたちはランドセルしょった小学校の低学年さんたち。ぴっかぴかの一年生さんが六人もいました。みんな学校で何が好き? と聞いたら、お勉強、体育、遊ぶの、って大きな声で答えてくれます。よーしよし。ノリノリだね。

 さて、今日は新人さんの分室おはなし会デビューということで、まずは彼女からスタート。最初に手遊び唄から。「納豆」という手遊び唄に、みんな一生懸命に納豆をかき混ぜてくれました。納豆、納豆ねーばねば。初めて聞きました。あたしはこういうのは疎いもので、導入に手遊び唄してくれるのは嬉しいですね。

 久し振りなので緊張します、と言いながら「よかったねネッドくん」と「オオカミのこわいもの」を丁寧に読んでくれました。「よかったねネッドくん」はナンセンスな展開が面白くて、笑い声が絶えませんでした。「おおかみのひみつ」は、森で恐れられるオオカミの意外な弱点を荒々しいけどユーモアのある絵が愉快な絵本。で、この二冊を読んだところでバス待ちの子の時間切れ。可哀相だけどバスに乗り遅れさせるわけには行かないので、さようなら。

 続いては自分の出番。絵本が続くと集中力が切れるので紙芝居を。「おいしいおかゆ」という愉快なおはなし。けっこう笑い声が聞こえたので、こちらも楽しく読ませていただきました。

 締めはこちら。

本日のお品書き

給食番長 (cub label)

著者:よしなが こうたく

給食番長 (cub label)  もう絵を見ていただければ、この迫力はお分かりいただけるのではないか、と。昨年の六月に発行され、すぐ購入したのですが、常に貸し出し中で、なかなかおはなし会に使えませんでした。今回、いいタイミングで返却されたので、早速。

 最初は新人さんが読んでもらうつもりだったのですが、彼女から、この迫力は私では生かしきれません、というヘルプミー要請がありましたので、あたしが読ませていただきました。

 実はこの絵本、作者の出身地である博多弁が隅に書いてありまして、日本語バイリンガルになっているのですが、さすがにそちらには手は出ませんでした。以前、コメントいただいた同じ職場の人に読んでいただいたら面白いな、などと他の職員さんと話していたのですが、それはなかなか難しいので、まあ、がんばりました。

 で、実は失敗したんですよね。何が、というと、どうしても喘息持ちのあたしは時々エヘン虫が気管を詰まらせてしまうのです。そのせいで普通に「どりゃ~」って読むつもりだったのが、へんなドスをきかせた「どぅおりゃあ~」と叫んでしまい・・・。子どもたち大喜び。うううっ・・・。こんなことでウケてもなぁ。結果オーライにしとこう、そうしよう。

 ところでこの絵本、読み聞かせも楽しいのですが、じっくり絵を見ると色々隠してあるので大人がしっかり読むと面白いですよ。

 

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なんかイベントがあったそうな・・・

 近くの施設で若者に人気のあるミュージシャンがアルバム発売記念のイベントに来ていたそうです。あたしでさえ名前だけは聞いたことがあるので全国レベルでも有名なグループです。なんでこんな片田舎に来たかというと、ロケした現場の映像作品の主題歌を歌っているからだそうで。でも、そんなに有名な人たちが来るって地元民のあたしたちが知ったのは、この一週間くらいのこと。もうちょっと大々的に宣伝しなくてもよいのだろうか、といらぬ心配をしてしまいました。元々、そこの施設はあまり広いスペースがないので、むしろ宣伝して入りきらない人が出るのを恐れたのかもしれないですしね。

 さて、そんなイベントが近くであるということは、流れで図書館にもわんさか人がやってくるかも、などと考えましたが、結局、杞憂に終わりました。何人かがトイレを借りに来たくらいorzだよ、まったく。というか、何を期待していたんでしょうね、あたしは。ここんとこお客さんが少ないので利用率低下を恐れているのですよ、実際問題。おまけに天気が悪くて持病の喘息の具合もあまりよくなく、色々ブルーが入ってます。でも、いいや。一つだけど問題だった支払いが解決したし、前年度の経理的なものもかなり片付いてきたし。明日のおはなし会頑張ろうっと。

本日のお品書き

池上彰のメディア・リテラシー入門

著者:池上 彰

池上彰のメディア・リテラシー入門  図書館職員にとって「読み取る能力」であるリテラシーという言葉に反応せざるを得ないタイトルです。しかもメディア―テレビ・新聞・インターネットまで網羅されているとなれば、ざらっと目を通しておかなくては。

 池上彰さんはNHKの「週刊こどもニュース」で、世の中の出来事をわかりやすく説明してくれたお父さん役として有名。なので、言葉はわかりやすく、物を読むのに慣れている中学生なら十分に読みこなせるでしょう。

 この中であたしが受けたのは第三章「広告代理店とPR会社」のところ。この内容って以前「がっちりマンデー」で放映されていたのと、ほぼ同じ内容が書いてありました。この時、池上さんがゲストだったような気が・・・。広告代理店は商品そのものを紹介するけど、PR会社は何か(例えば会社そのもの)のイメージをアップさせるのが大きな違いだそうです。そしてPR会社の最近の大きな仕事というのが、不祥事を起こした企業の謝罪会見の演出だそうで。目に見えるものだけが真実ではない、というのを思い知らされる話です。

 

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ゲーム女の生きる道

 これは宮部みゆきさんと大沢在昌さん、京極夏彦さんの公式ホームページに掲載されている安寿こと宮部さんが毎週掲載されているコラムのタイトル。

 巷ではゲーマーとして有名な宮部さん。特に「ICO」は面白かったゲームにインスパイアされた小説として有名です。アニメ映画にもなった「ブレイブストーリー」はRPGで確か逆にゲーム化されてましたし。

 その宮部さんがついに触れてしまいましたよ、ゲーマーの肝的部分に。それは即ち萌え。さて、具体的にはこちらをご覧ください。ということで 

 http://www.osawa-office.co.jp/cgi/view_weekly.cgi

 う~ん、さすが社会派サスペンスを書く人は違いますね、コダワリが。違うか。なんというか、萌え、というのはあまりに一般的に使われすぎていて、どんなものなのかが人によってたぶん大分違うのではないかな、と思いますよ。缶コーヒーのCMでジョーンズ星人が「萌え」とか言うの聞いてビックリしたし。言わせてどうするって感じ。

 宮部さんは自分に萌え要素がない、ようなことを書いておられますが、確かにそうかも。例えば同じ犬好きでも、犬への愛情表現で服を着せる人たちがいるじゃないですか。でも、そういうのに全く興味がない人たちもいるわけで・・・。そういう嗜好性のあるなし、くらいなことではないかな、と。

 あたしもよくわからんのですが、プレイヤーの性別もお気に入りの登場人物が男性か女性かは関係ないようです。色んなサイト見てると。いや、そんなに詳しく知っているわけではないですが。便宜上、男はオタク、女は腐女子、というふうに分けたらいいのかな、くらいな感覚。男性が女性キャラに萌え、というばかりではなく、女性が女性キャラに萌え、というのもありますし。あたしの好きな昴さんなんか性別=昴だし・・・。年齢だけでなく性別も不詳、謎だらけの紐育の日本人。でもって、熱いファン多し。今やっているDSでも昴さんにお弁当ぶつけることに萌えている人がたくさんいるのよねぇ。あ、これはお弁当を食べると回復する→信頼度が上がる、という一連のゲーム操作上の作業なのですが、これに萌えを感じる人がいるわけなのです。宮部さんの知らない世界。知らなくていい世界、か。なので、コラムの中でキャラクターの体型のこととかを気にしていらっしゃったけれど、それは一部の要件に過ぎませんから。

 何かにはまる、というのは脳の情報構築上、空白になっている部分に文字通りピタリとはまるものがあるとはまるのだ。以前、何かのテレビで解説しているのを聞いたことがありますが、萌えもそれと同じようなものなのでしょう。何かがピタリとはまっちゃう、それが萌え、という表現になるのではないかな、と。

 最近、家庭の事情や体調の不具合などでコラムをお休みしがちだった宮部さんが、久々に長い文章を書いてくださったのが嬉しくて、つい釣られてこんな駄文を書いてしまいましたとさ。

本日のお品書き

ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん 講談社青い鳥文庫

著者:宮部 みゆき

ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん     講談社青い鳥文庫  というわけで宮部さんつながりのこの一冊。デビュー当時は、わりと軽めのお話が多かったのですが、その流れになります。とはいえ、講談社の児童向け新書である青い鳥文庫が初出ではないですよ。普通に単行本として発行されてました。

 なんか、青い鳥文庫の副題がいきなりミスリーディングを仕掛けているのが、どうなんじゃろう? これだとお父さん、と呼んでいる子どもたちのほうが主人公みたいですが、違います。お父さんと呼ばれている「俺」が主人公です。若いです、彼。なんでこんなこまっしゃくれた双子のお父さん(ステップファーザーとは義理の父のこと)になってしまったのか、ぼやきながらも、いつの間にか彼らのペースに巻き込まれていくほのぼのミステリー。

 で、実は、この頃の宮部作品って、けっこう萌え要素があったんだけどな、と思っているのが今日の落としどころ。うーん、やっぱり「火車」くらいから作風が変わった気がする。最近の作品の「ドリームバスター」とかは、そういう要素がありそうでない・・・。いや、単にあたしに訴えかけないだけかも、なのですが。やっぱり萌えって個人に由来する成分が多そうです。

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ワインパーティー

Wain  日曜休みをゲットして家族サービスとシャレこみました。

 我が家から二時間くらい車に乗って山の中を目指しますとステキなワイナリーがありまして、ここがいつも春先にガーデンパーティーを開催されるのです。これが入場料がなんと大人のみ1500円(つまりワインが飲めない年齢の人はタダ)で、しかもこれを支払うとワイングラスとワインのフルボトルが一本付いてくるという優れもの。もちろん、入場してからの食事にかかる費用は別ですが、普段食べられないものが食べられて、美味しいワインが飲めて、しかも生で音楽が聞けると三拍子揃い踏み、なのです。無理してでも休みを取るわけですよ、これは(ちなみにこの日に休みを取ったため、次の休館明けは六日間連続勤務です、トホホ・・・。行事とかの関係もありますがね)

 さて、まずはワインのご紹介。ここのワインはどちらかというとさっぱりしているものが多いかな、と思います。春待ちワインという入場料と引き換えにいただいたワインは白でやや甘口。これは妹がもらった分で、あたしがもらったのはその場で開けていただきました赤。これがもう飲みやすくて飲みやすくて・・・、帰るまでにまるまる一本を空にしてしまいました。しかも一人で。妹はね、運転手だからね。

Toronborn  食べ物の方は、近在のわりと有名なお店が出店の形で参加してました。フランス料理にショットバー、エスニック、変わったところでは豆腐屋さんとかも。その上、テレビ(ぐるナイのゴチになります)でしか見たことのないイベリコ豚の生ハムサラダなんかもあったりするのです。これがこんなに生ハム使って、この値段ですか。これ、絶対、予想困難でゴチになられてしまいますよぉ。ただ、出店で来られているのとお客さんが多いのとで、スペアリブとかハンバーグセット(こっちは子供用に狙っていたのに)が品切れになっていて悲しかった。

 で、音楽。去年もマンドリンのグループが演奏していたのが楽しく聞けて良かったので、今年のトロンボーンのグループも期待大。トロンボーンだけの四重奏なんて、なかなか聞けるものではありませんもの。曲目は「さくら」「Love Love Love」「銀河鉄道999のテーマ」などバラエティー豊か。地元の愛好家の皆さんで結成しておられて、普段は保育園や幼稚園に出張されているのだとか。どおりでMCも手馴れた感じでした。

 とても楽しいワインパーティーでした。去年も思ったけど、空気の中に幸せエキスが溶け込んでます。来年も極力、都合をつけて参加したいなぁ。

本日のお品書き=かに雑炊

Zousui  なんで、上に楽しく飲み食いしたことを書いていて、本日のお品書きがインスタントの雑炊なんだよ、という感じですが・・・。

 うん、やっぱり、外で飲むとよく回るよね、アルコール。楽しかったけど、飲みすぎました。胃が・・・。

 というわけで、飲んだ翌日のお昼ご飯はうどん、夜は雑炊。食欲ないと買出し行く気にもならないのであるもので簡単にすませてしまいました。やっぱり胃が弱っているときの雑炊はいいですねぇ。後、ほんのちょっとだけ量がほしいですが。味はけっこう濃くて、濃いものが食べたいときには良いかな、と。

 

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ダンボール~!!

Hana

 本題の前にお花の紹介。近くにある高校の入学式で飾り付けされたお花をいただきました。名前を調べるのを忘れてしまいました。サイネリア・・・、じゃなかったかな、と思ってるところです。なんにせよきれいに咲いているのをいただけて感謝、感謝。

 年度が替わって契約書だとか支払いものだとかに追われていたら、ダンボールが溜まってしまいました。仕事・・・、いやこれも仕事に間違いはない。

 毎週のように新刊の配本があるので、その度に御用済みのダンボールが発生するわけです。ダンボールと言えばリサイクルに出すべき資源物の筆頭なので、これを括って指定の場所に出す、という流れになるのですが、その前に一つ問題が。

 リサイクルするためには機械処理を行う必要があるのですが、そのためにはダンボールに貼られている配達伝票とかガムテープとかをきれいにはがしておかないといけないのです。これが手間でね。紙の端を引っ張っても一部しかはがれません。周辺にカッターで切れ目を入れてダンボールの表面ごとはがすのです。これも数箱ならともかく、数が多いとたいへんで・・・。土曜日で利用者が多いのにも関わらず、午後のかなりの時間をダンボールの始末に追われてしまいました。来週は分室に出かけたり、来客があったりするし。それに土日以外は市役所での事務処理があるので、この手の作業はできにくかったりするのですよねぇ。ものすごーく大変な作業ではないけど、時間食い仕事です。

本日のお品書き

天使にラブ・ソングを 2 DVD 天使にラブ・ソングを 2

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2005/12/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 またぞろ見直しております。映画本編は前作と同様の愉快なコメディー。ウーピー・ゴールドバーグ演じるヒロインの大活躍を楽しめばよいものなのです。

 なんでまた見ているか、というとお歌の勉強なのですね。「Joyful Joyful」「OH!Happy Day」の歌っている感じを覚えとかないといけないので。音取りは、また別にCDでやるのですが、雰囲気は映画で感じ取っておかないと。

 けっこう、あたしの周りにはこの映画の音楽が好き、という方が多いです。それだけ楽しい、ということなのでしょうね。

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課税明細来ました

 固定資産税の課税明細が来ましたよ。土地と建物、償却資産を持っている人はもれなく課税対象者。でも免税点というものがありまして、持っている資産ごとに一定金額以下の課税標準額だと税金を払わなくてもOKなのです。

 以前、仕事として携わっていたので、この課税明細が来ると色々思い出してしまいます。そもそも課税明細が来る時期というのも自治体ごとに納期設定が違うので、必ず四月に来る、というわけではないのよね。

 ややこしい制度なのです、固定資産税というのは。そもそもは戦後のマッカーサー体制まで遡ります。どんどん改変されていき、バブルの地価高騰で一気に混乱、というのがその実態。だってね、考えてもみてくださいませ。バブルで地価が高騰したのは都市圏のみ。とことん田舎でどんだけ土地の価格が上がったというのでしょう? なのに、負担水準という激変緩和制度が全国一律に導入されたんですよ。これは前年の評価額に対してどのくらい土地価格が変わったかによって課税標準額(実際に税率をかけて固定資産税を出すための金額)を求めるという制度。ということは、昔からの土地の価格の変化の積み重ねを把握しないと税金をかけるための土地の価格がわからない、ということ。今、その土地がどれだけの値打ちがあるか、とはダイレクトにつながらないのです。

 ちなみに固定資産税の課税の基準日というのは一月一日。例えば家を建てたとして、一月一日に完成すれば、翌年度からの課税になります。でも一月二日に完成すれば翌々年度、一年ほど固定資産税がかかるのが遅くなります。でも、住居用の家屋が建つと土地の固定資産税に減免措置がかかるので土地の価格の高いところではどっちが得かは微妙でしてよ。

 というわけで、冬の寒い時期にあちこち土地や建物の様子を見に歩きました。この仕事をしている間は農地が造成の気配があったり、宅地に縄張り(家を建てる前に土地に家の大まかな形の線を引くこと=縄を張っているので縄張りといいます)がしてあったりすると、それがどんなにプライベートな時間でも、思わず目がいってしまいます。職業病ですねぇ。

本日のお品書き

新くらしの税金百科 2007-2008―マンガと図解 (2007)

新くらしの税金百科 2007-2008―マンガと図解 (2007)  税金のこともマンガで。

 いや、税金っても色々あるんですよ。あたしは固定資産税、それも土地のことしかしてませんでしたが、住民税やら国民健康保険料(税)もあります。土地や建物にしても、取得したときにかかる不動産取得税(これは県が管理)について、固定資産税をお願いするときに一緒に説明しないといけません。

 そういうときに網羅的に紹介しているので、けっこうお役立ちの本です。そういや、当時、さんざん悩まされた特別土地保有税って、今も課税しなくてもいいって感じなのかしら? 当時から、これは二重課税だろうって疑問を抱いていたので、いっそきれいさっぱりなくなっていてくれると良いのですけど。

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入学式

 甥っ子の入学式に行ってまいりました。なんとお着物で。伯母なんですけどね、あたしは。でもまあ、いいじゃない? どうせ行くなら華やかにしといたほうが。おそらく養護学校の入学式に着物の人はいないだろうし、めでたいことには変わりないのだから。

 というわけで入学式は午後からですが、着付けをするために午前中からバタバタしました。予約の時間より少し早めに到着しまして、まずは髪をセットしてもらうことに。肩くらいの中途半端な長さなんだけど大丈夫かしら、と内心では心配してましたが、そこはやはりプロ、手際よく整えてくださいました。最初、頭にどんどんカーラーが巻かれていったときに、なんだか頭が温かくなってきたので、どうしてでしょう? って聞いたら、ホットカーラーだそうで・・・。すみません、物を知らなくて。なんかホットカーラーってコードとか付いているイメージがあったんです。そうか、頭に巻いてるときは普通のカーラーと変わらないのね。などとバカなことを考えているうちに終了。本当は後頭の写メを撮ったのですが、妙に色っぽい(自己申告)ので載せるのは遠慮いたしました。

 さて、着物もあっという間に着付けてもらいました。奥の和室が着付けの部屋なのですが、なぜか四ヶ月の赤ちゃんが寝かせられていました。個人の住居部分と兼用なのでした。赤ちゃんが可愛くて、腰紐とかギュウギュウ締め上げらてるにもかかわらず、喃語しゃべってるのを見ると、にこにこ笑いかけてしまいます。ああ、もしかしてそれが狙いだったりして。

 着付けが終わったら、写真撮影。あいにく坊ちゃんはご機嫌斜め。写真を撮るお姉さんが色んな手段で興味を引きつけながらカメラの方へ笑顔が向くように頑張ってくださいました。お姉さん、ありがとう。なんとか写真撮影が終わりました。

 昼食は帯が苦しくてあまり食べられない、というか胃に入らない、という事情がありまして、簡単におにぎりで済ませました。着物が汚れても困りますしね。

 さて、いよいよ本番の入学式。坊ちゃん、またまたご機嫌斜め。というより慣れない場所だとパニック起こしてしまうので、ある程度、覚悟はしていたものの、困惑。先生方はアンパンマンのぬいぐるみとか持ち出してきて、相手をしようとしてくださったのですが、やっぱり無理。上履きに履き替えることも拒否されてしまいました。それでもね、先生方が心から甥っ子のことを可愛がってくださる姿が見られて、あたしたち保護者はとても嬉しかったです。

 結局、甥っ子はお母さんに抱っこされたまま新入生の席に着いて入学式を迎えました。ビデオ係としては彼の後頭部ばかりを映すという、腕の良くないところを発揮したのでした。この入学式での特筆事項。どういう関係者の方かはわからなかったのですが、なんと校歌とかがバイオリン、クラリネット、ピアノの生演奏で行われました。音楽好きとしては、これはナイスなプレゼント。そんなステキなBGMに包まれて無事、入学式は終わりました。

 ちなみに着物を着た姿を見たい、と母と姪っ子が言うので、入学式が終わってからもしばらく着物のままであちこち移動しました。あたしはそれほど思わなかったのですが、母はあたしの着物姿を見て、えらく喜んだようです。確かにあたしは行事ごとが嫌いで、着物なんて着ないですけどね。女親とは娘の晴れ姿が嬉しいようで、思いがけず親孝行ができたようです。姪っ子は、うっかりするとコスプレと間違えているんじゃないか、と心配になるのだけど、やっぱり女の子は衣装パレード的なものが好きみたいですね。喜んでました。喜んでくれたからいいけど、それにしても半日以上も帯で締め付けられるのに耐えた自分たちを誉めてやらねば。脱いだら、ホッとしましたもの。

本日のお品書き

秘密(トップ・シークレット) 3 (3) (ジェッツコミックス)

著者:清水 玲子

秘密(トップ・シークレット) 3 (3) (ジェッツコミックス)  昨日、記事をアップできなかったのは、妹が1~3巻まで貸してくれたせい。つい読み始めたら、止まらなくなってしまいました。

 あちこちの書評とかで見かけていたのですが、清水玲子さんの作品はあたし的にハードルが高くて(内容を理解するのが難しい)手に取れなかったのです。「月の子」も、結局、よくわからなかったし。

 今回は、内容がわからない、ということはなかったのですが、絵が強烈で・・・。正直、硬質なガラスでできているような美しい絵柄で皮膚をはがれた人間とか、むきだしになった内臓とかを見せられると、なんだか拒食症になりそうです・・・。苦手な人は、回れ右、しましょう。FBI捜査官ものとか好きな人は良いかも、ですが。

 こんなにグロテスクな描写なのに、読むのが止められなかったのは、光を当ててさらけだしているのが人間の心の暗い面、決して他人には見られたくない誰もが持っている醜い面を自分も持っているからなんでしょう。連作ものなので、とりあえず1巻を読んでみて、大丈夫かどうか確かめてから続きをお買いくださいませ。

 

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バタバタバタ・・・

 年度初めは何かと忙しく・・・。

 自治会の役員を引き受けたり(引き受けざるをえなかったのが真相)、人事異動があって思わぬことを突っ込まれたりして、去年のほうがよっぽどスムーズに毎日が過ぎた気がするなー、と思う今日この頃。

 ようやくこちらがしないといけないことが済んで契約書各種を業者へ発送できたわ~。良かった。でも、今日は休館日、本来はお休みなんですけどね。休日出勤ですよ、また。とはいえ、明日は入学式で有給休暇使ってお休みするからしようがないかな。

 午後は始業式終了した姪っ子の子守りです。もう、誰かが絶対傍にいないといけない、という年ではないかもしれないけど、普段から親が仕事でいないし、やっぱりまだ寒いから火の元の心配とかもあるし・・・。というわけで、久し振りに二人でプールに行きました。特に一緒に何かをするというわけではないけど、けっこう一人でも楽しそうに遊んでました。良かった、良かった。

 車の中でのBGMは姪っ子お気に入りの「レビュウ・イン・リトルリップ・シアターⅡ」。帰りは二人でパートを決めて歌ったりして。カラオケに入っていたら歌いに行こうかな、家族で。最近、DAMだと「Love is」が入っている情報があるし。うん、気晴らしに行ってみよう。

本日のお品書き=「何日君再来」

 これはだいぶん前にNHKで放映された舞台中継。最初、本当にテレサ・テンの伝記ものかと思って見ていたので、違和感がものすごかったです。なんで勘違いだと気づかないのだろうか、我ながら情けない。

 歌は世界を救えるか、というテーマ。もちろん歌だけではなく、芝居や文学といった芸術・芸能を携わる人間にとって、一度は自分に問うたことのあるテーマ。

 約2時間半の舞台の中に、この重いテーマをスピード感あふれるミュージカルに仕立て上げてます。やはり生で見たいなぁ。どうしてもテレビで見ると、こんな展開ありえないよなぁ、などという冷静突っ込みをしてしまうし。やはり見ているときは、舞台に溺れるように見ていたいです。

 筧利夫さんや黒木メイサさんのダンスがかっこよかった。そしてテレサ役のレイさんの歌が美しい。こういう歌を聴くと、やはり神に愛されたディーヴァというのはいるのだな、と思います。

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花火さん企画

 すっかり花火さんと呼ぶことにしてます我が図書館の愛らしい職員さん。彼女の今月のチャレンジコーナーは「枯れ木に花を咲かせましょう」というもの。そもそもの展示テーマは「芽が出てふくらんで」。これは手遊び唄としても有名な、芽が出てふくらんで花が咲いたら・・・、というヤツなんですが、まあ、もの皆萌え出る春、ということで決めさせていただきまして。そのテーマを発展させて、花火さんが作ってくれました。

 前回のお雛様が、ある程度、形が決まっていたほうが利用者さんが描きやすい、ということがわかったので、今回は花咲か爺さんとお姫様の組み合わせで顔を描いてもらったり、服に色を塗れるように、型紙を用意しております。枯れ木の枝は厚紙でパネルに貼り付けて、これに描いてもらった爺さんや姫さんを貼っていってます。これが春休みということもあり、けっこうな人気。子どもたちが一生懸命描いている姿が見られて、こちらもほのぼのしてしまいます。

 すでに寂しくないくらいの爺さんと姫さんがパネルに飾られているので、これは今月末までには相当な花盛りになりそうで、楽しみ楽しみ。

本日のお品書き

ダーリンは外国人 with BABY

著者:小栗左多里&トニー・ラズロ

ダーリンは外国人 with BABY  このシリーズもついに子持ち世帯に突入です。いいよ、ベイビー。たいへんだけどね、いることが幸せなのさ、ベイビーってやつは。

 なーんて言ってますが、実際には泣きたくなるんだよね。自分の時間がなくなるから。どうしたってヒスりたくもなるし。今まで、あまり喧嘩したことがないこの夫婦が喧嘩したっていうのも納得、納得。

 ただ、小栗さんの持ち味の淡々とした感覚はこの本でも健在なので、もっとディープに育児についてのマンガが読みたい、ということでしたら内田春菊さんの「私たちは繁殖している」シリーズをお勧めします。

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NHKにようこそ、の訂正

 「彩雲国物語」の最終回、ちゃんと見られました。ぷんすか怒ってすみましぇん、の世界なのでした。

 ま、ものすごーくバカな話なのです。毎週予約録画をしていて、それを消去するのを忘れていただけなのですね。ただ、普通はこの予約って番組を認識して行っているので、最終回が過ぎれば当然、その後は予約は解除になるはずなのですがね。でも、今まで何度も放映時間を変更されて録画失敗したのは間違いない事実なので、やっぱりぷんすか怒っておこう。

本日のお品書き

歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋)

著者:ウィリアム スタイグ 出版:評論社

 大好きなスタイグの絵本。CGアニメ映画「シュレック」の原作「みにくいシュレック」の作者でもあります。

 この絵本は腕のいいネズミの歯医者さんが狐の患者さんとの攻防がポイント。

 実は、これでお芝居を作るネタを考えているのです。が、進みません。うーみゅ、何が問題かというと大道具。ネズミの先生とキツネの患者、サイズの違う登場人物をどう舞台に置こうかと悩んでいます。大道具の担当くんに頑張ってもらわなければ。

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NHKにようこそ

 ようこそ、というのは通常「ようこそいらっしゃいました。」の略なのでしょうが、この場合のようこそ、は「ようこそやってくれたの、われぇ。」の略だったりします。

 NHKが何をやってくれたかというと、深夜番組の放送時間を予定通りにしなかった、ということ。それも度々。被害にあっているのは「彩雲国物語」。角川ビーンズ文庫で人気のシリーズ。中国(時代的には唐くらいかな)を仮想した彩雲国で初の女性官吏を目指す紅秀麗が主人公のこのアニメ、最初はBSで放映しておりました。それを去年の四月から地上波の深夜に放送されるようになったので、一応見ておこう、と思って予約録画をして見ることに。

 実はこの作品、かなり配役に力が入っていて(特に「スレイヤーズ」のゼルガディスやゲーム「サモンナイト2」のネスティを演じた緑川光さんの出演が嬉しい)、毎週、けっこう楽しみに見てたのに・・・。第2シーズンになったくらいから、やたら放送時間がずれるのです。こちらは一週間のテレビ番組放送予定をハードで確認して、毎週予約録画をセットしてるのに、放送そのものが中止になったり、時間が大幅にずれたりして録画ができないなんて。そりゃ、台風情報とかだったら仕方ないな、とは思うけど、そんな緊急に放送しなくちゃならない感じではない内容が録画されているのを見るとがっかりです。実は先週の最終回も録画できませんでした。今週、その振替が放送される予定だったので予約してたのに、また録画されていない・・・。なんというか、こういうことが度重なると作品の内容は悪くないのに、作品に対してのイメージまで悪くなってしまう。NHKは、そこんとこキモに命じるように。って、ネットの最果てで何を言っているのやら。

本日のお品書き

恋のかたち、愛のいろ

著者:唯川恵、小手鞠るい、畠中恵、原田マハ、ヴァシィ章絵、朝倉かすみ、角田光代

 徳間書店から出版されたアンソロジー。うちの図書館は、わりとアンソロジーを買ってるのが特徴かもしれない。予算が少なくて、あんまり小説とか買ってないから目立つというのもあるのでしょうが。

 恋愛小説ではメジャーな唯川恵さんや角田光代さんに挟まれて、若手が健闘している、といっていいのかしらん。実は畠中さん以外、読んだことのない作家さんばかりなんです。でも、これが意外に、と言っては失礼ですが面白かった。特にヴァシィ章絵さんの「号泣男と腹ペコ女」が良かった。恋愛、というのとは違うかもしれないけど、気持ちの落ち着きどころが見つけられて安心できました。

 アンソロジーのいいところは好きな作家さんを発掘するのに丁度よい、というところ。恋愛小説はあまり好きではない人でも、機知にとんだ作品が多いこの本はお勧めです。

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図書館の神様

 年度が改まって、朝から色んな人と打ち合わせやら引継ぎやらでしゃべりまくりでした。疲れた・・・。

 図書館を所管している課の一番偉い人、課長さんが異動で変わりました。で、今日、うちの分館のほうへ様子見がてら来られて、あれこれ説明やら、意見を求められるやら・・・。ぐったりです。

 これからの図書館をどうしたいか、とか、図書館はどうあるべきか、なんてことを小一時間で話せ、というほうが無理なんだと思いますよ、あたしは。もちろんお仕事として、そして図書館をアピールするためのプレゼンテーションなのだ、と言われれば、短時間で説明をすることが大事なんでしょうけど。

 職場の会議でポロっと言ってしまわないよう、ここで書いておこう。王様の耳はロバの耳。これは喩え話。ヘンな信心を持っているわけではありませんよ。

 一生懸命練習して、心を込めて舞台に立てば、舞台の神様が降りてきて、舞台に立つ皆さんを愛してくださいます。とは、レビュウショウを前に振付のラッシー先生が言ったセリフ。図書館でも、一生懸命本を選び、展示をし、居心地のいい環境を作り、心からの笑顔で働けば、きっと図書館の神様が降りてきて、職員だけでなく、いらっしゃったお客様みんなを、きっと愛してくださるのだと、あたしはそう思いたい。そうありたいな、と。そこに愛があるだけで、人の生き辛さは重みを減らしてくれる。そんな場所で図書館はありたい、と。

 王様の耳はロバの耳。穴にしっかり叫んどこう。

本日のお品書き

大きい1年生と小さな2年生 (創作どうわ傑作選 1)

著者:古田 足日

大きい1年生と小さな2年生 (創作どうわ傑作選 1)  あたしが子どものときに読んだ本だから、今とは子どもを巡る環境がずいぶん違ってはいます。自分が子どものときに出会えたことが幸せだと思える本です。

 体は大きいけれど甘ったれで泣き虫な1年生の男の子と、体は小さいけど負けん気の強い2年生の女の子が出会います。お互いを通して大事なことを学んでいく二人。正統な成長物語。

 この本を読んだおかげでホタルブクロという花があることを知りました。物語の中のような光景は見るべくもありませんが、6月ごろに山の斜面にひっそりと咲くホタルブクロを見ると、静かな勇気がもらえる気がします。

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バタバタと・・・

Sakura  新年度にふさわしく桜の花が咲き出しました。東京はもう満開のようですが、北海道では地吹雪が吹き荒れていて、日本は小さいけど長い国なんだな~、と実感してしまいます。

 月末館内整理と定例休館が続いたためか、今日は忙しかったです。本館との人員交替で新しく着任した職員さんにはご苦労様でした。一度に覚えるのは無理なんで、徐々に数をこなしながらやっていきましょう。開館準備、雑誌の受け入れ、貸出返却処理、返本ならびに書架整理・・・といったところをざらっと説明、実践してもらったところで一日が終わってしまいました。元々図書館で働いていたので、教えるほうは楽だったんだけど(用語の説明しなくていいし)、本人は相当緊張していたようで、けっこうくたびれていた模様。今週一杯は疲れるだろうけど、じき慣れるから大丈夫、大丈夫。

Genki  家に帰ると姪っ子たちがやってきました。入学式の打ち合わせ兼ねて晩御飯食べにくることになっていたので。右は姪っ子の描いた絵。「ハピラキ☆ビックリマン」の主人公ゲンキだそうです。・・・・・・この地方で放映していないこのアニメ、なのになぜ姪っ子が絵を描いたかというと、DVD買ったバカな大人が身近にいるからなんですね。ええ、ええ、買っちゃいましたよ。だって主人公の親友のジェロの声が園崎未恵さんなんだもん。ビックリマンもけっこうお気に入りなんだもん。とはいえ全11巻もあるのでボチボチ揃えています。あいかわらずのぶっとんだギャグがたまりません。

本日のお品書き

退屈姫君伝 (新潮文庫)

著者:米村 圭伍

退屈姫君伝 (新潮文庫)  時代小説でお姫様ものを復活させたと評判の一作。

 買ったきっかけは表紙が柴田ゆうさん(しゃばけシリーズファンにはおなじみ)だったから。でも、おかげでいい買い物をさせていただきました。笑いのツボがぴたりとはまる面白さ、愉快痛快な冒険活劇。登場人物が皆一癖も二癖もあって、次は何をしでかすやら、とハラハラ。窮地に陥りながらも、胸のすくような鮮やかな逆転劇を繰り広げる機知。

 何か気分がスカッとするような読み物が読みたい、というときのお勧めです。

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今年度最初の日はお休みです

 せっかくのエイプリルフールですが、新年度初日ということで世間一般は冗談を言えるような雰囲気でもないようです。値上げの四月、ということもあるようで。

 例年、役所では人事異動の辞令交付式だとか挨拶まわりだとかで仕事に伴う儀礼的なことに追われる人たちと日本民族列島内大移動に伴う諸手続きで混雑する窓口職場と、とてつもなくあわただしい雰囲気が漂いまくるわけです。そんな中、一応、役所に顔を出したら、あたしは今日はお休みなんだよねぇ~、だって休館日なんだもん、とちょっとハグレ者気分を味わえましたよ。去年は四月一日は日曜日で役所はお休みだけど図書館は仕事。出勤はどうしますか? と聞かれ、もちろん行くとも! と元気に答えたけど、今年は逆パターン。タイミングというやつはなかなか厄介者ですな。

 ま、役所に行っても特にすることもないし、というわけで、久し振りに庭の草むしりや美容院に着付けの予約に行ってきました。それにしても着物を着るなんざ何年ぶりだろう?浴衣は夏祭りの動員で着たけど、本式の着物は同級生の結婚式以来ではなかろうか。おかげで美容院で必要なものをメモしてたときに、帯締め・・・もなかったと思います、とか襟芯・・・は絶対ありません。腰紐も五本もありませんよぉ、ってちょっと泣きが入りそうになりました。とりあえずある物を持っていって、足りないものを貸していただく、という段取りに。なんだかドキドキしてきましたよ。

本日のお品書き

うしおととら 19完 (小学館文庫)

著者:藤田 和日郎

うしおととら 19完 (小学館文庫)  なつかしいマンガシリーズ。いつシリーズになったんでしょう?それはさておき・・・。

 最近、ワイド版ということで再びお目見えしました。寄贈でいただいたのを見たら、もう懐かしくて。

 うしお(潮)が主人公で中学生男子。とらは数々の異名を持つ妖怪。この妖怪を封印していた獣の槍を潮が抜いたことから平穏な日常が一転して妖怪たちと戦う日々が始まった・・・。と、紹介すると、少年マンガにありがちなパターンと思われるんですが、伏線やら登場人物やらに深みがあってね、なかなか侮れないのです。

 完結した頃にあるファンの感想というのを読みまして、それがなかなかポイントをついていて感心した覚えがあります。一人と一匹が色んな妖怪と戦い、人々と出会ったこと、全てが物語を終幕に導くための必然だった、そのことがすごい、という内容だったと思います。

 さすがに今見ると、やはり絵の粗さが気になるところではありますが、物語を楽しむには支障はないでしょう。読んで納得のいく物語は貴重です。

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