あれこれ雑多に
連休明けのお土産です。重たいのに缶ジュースを買ってきてくれました。静岡県のうんしゅうみかんジュース。冬になると、甘い物好きの父が作ってもらっている蜜柑を絞ったジュースと同じ味です。この缶に蜜柑5個入っているのですが、確かにそれくらい必要でしたね。濃厚で美味しいのです。他にもお土産が色々。あたしは残念ながらどこにも行けなかったので、しかたがないのでパウンドケーキを作ってみましたよ。今回は、上手くできました。ホットケーキミックスなんですけど。
今週の「anan」はセレブクイズというのが載ってました。ようはハリウッドの映画スターの知っているとちょっとネタにできそうな情報を中心にしたクイズなのです。ネタにできそうな情報中心に、ということは、ネタにできない情報もあるわけです。それは写真クイズ。えっと、筋肉美を誇る男性俳優の腹筋写真から誰の腹筋かをあてるクイズはちょっとねぇ。なのになぜ食いついたかというと、友人の愛するヒュー・ジャックマンの腹筋写真もあったからなのです。ううむ・・・、確かに立派な割れ腹筋。友人ならあてられるでしょうか?
お休みなんですが、お仕事してしまいました。午前中には片付けましたが、本当は昼からもやってしまうといいんですけどねぇ。そうはいってもあんまりやりすぎると煮詰まってしまうので、やめときました。などと言っていたら、来週の予定が変更しないといけないことに気づいてショックでした。慌てて連絡をして時間の変更の段取りをお願いしました。はぁ、休みの日に何かをするのは、やっぱり集中力を欠いてよくないです。
本日のお品書き=親の顔が見たい
劇団昴の2009年の公演をNHKが「劇場への招待」で放映。NHKみんなの広場・ふれあいホールで録画されたもの。お芝居は一期一会、ネタバレがあっても差し支えないかもしれませんが、再演ということもありますので、ネタバレ注意報を発令しときます。
録画して見始めたら、いきなり、放送時間の都合により一部割愛します、と宣言され、ヲイ待て!の世界。どこが、どう割愛されたの?それは割愛しても物語を理解するのに支障はないの?ブーイングしまくりたかったのですが、お芝居が始まったので、ともかく見ることに。
ある名門女子中学校で一人の生徒が自殺した。それを受けて一部の保護者が学校に呼ばれ、緊張した雰囲気の中、だんだん自殺の経緯、親の親ゆえのエゴイズムがむき出しになっていきます。
ふっと空気が緩むところもあるのですが、テーマがテーマなだけに息が詰まるような気持ちで見ていました。名門たる由縁で保護者の祖母の代から学校に援助をしているいいとこのお家の両親がいて、最初はここの家のお母さんが特に嫌な人として描かれていたわけです。遺書の意図をねじまげて解釈してみたり、挙句に遺書そのものを抹消してみたり。
自分の子どもを守るために語られる親たちのヒステリックな、あるいは妄執といってもいいくらい自殺した生徒やその親の姿を捻じ曲げて解釈しようとする姿は慄然とします。特に教師をしている父親の一見理路整然していながら、あまりにも不当な言い様には不愉快になっていきます。
そして今のいじめの様子のひどさ。これはもう「いじめ」ではありません。犯罪です。なんで、普通の中学生が、こんな簡単に犯罪行為に及べるのか。あたしには理解不能です。これはお芝居で、現実にはこんなことはめったにないのだ、と思えればよいのですが、どうなのでしょう。決してそう思えないのが、便利になりすぎた今の世の中のように思えます。そしていじめをしている子も、自分がいじめられる側になるのが恐ろしくていじめる。どこでどうこの輪を断ち切ればいいのか。なんだか絶望的な気持ちになります。
このお芝居の中で外部からの登場人物で、非常にまっとうな人物がいます。自殺した子がアルバイトしていた新聞配達の店の主人。見た目はヤンキーで、派手なジャンパーを着て、髪も金髪にしているけど、人間として人間をまっすぐ見ています。彼が言うのです。無理矢理に悩みを聞いた彼は、いじめた子たちの親の顔が見たかった、と。悪いことをした子どもには、おまえたちのしたことは悪いことなんだ、一生背負っていかなくてはいけないんだと教えてやるのが親なんだ、と。
物語は彼の登場と唯一やってきていた祖父母の孫がいじめをしていたことを知っていたと言う告白、自殺した子の母の登場により、場は一気に自分たちの子どもがいじめをしていたこと、それも犯罪と呼ぶしかないくらいのいじめだったことを認めざるをえなくなります。別々の部屋にいる子どもたちに会いにいく親たち。最後に残った、そして最後までいじめを否定していた教師の父と、夫に逆らって事実を突きつけようとした母。この二人の台詞で幕は降ります。それでも、今後のことを考えて行動しようとする父。子どものために、と。生きていかなきゃならないんだから、と。
最後に・・・。割愛されていたけど内容はわかりました。でも、できればきちんと見たかったです。そして次回は舞台で。
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