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まずは「STRONG WORLD」

 あけましておめでとうございます。

 例年通り、年末年始は甥っ子姪っ子とベッタベタでして、今日まで何もできませんでしたよ。幸せは幸せ、しんどいはしんどい、です。

 さて年明け最初の映画は「ワンピース・ザ・ムービー STRONG WORLD」。見たかったよ。年末の大掃除はこれを楽しみに頑張ったという説があります。お気に入りサイトさんのネタばれ感想も、見れば読めるし。

 ということで、かなりネタばれになりますので、感想は続きを読む、から。

 始まったと思ったとたん、巨大生物(イカとかカマキリ、クマなんかが原型みたいなの)がルフィに襲いかかります。すごい迫力。しかもルフィ、いきなりギアサード使って倒さないといけないという・・・。ギアサードは、今のところのルフィの最大の必殺技なんですが、どんだけ強いんですか、ここの巨大生物は?

 海王類などの不思議生物は登場してましたが、この場所に現れたのは決して自然にではない、ということが後ほど判明しますが、とにかくでたらめに凶暴で強い生物たちが住んでいることは確か。ここでオープニング。・・・だったと思う。いや、甥っ子は映画を見るときは、必ずあたしの膝の上に座ることにしているんですよ。そして今回、甥っ子、のっけから大興奮。拍手はするし、一緒に戦うし、笑い声は立てるし。喜んで見てくれるのはいいのですが、前後の席の方に申し訳なくて、注意したり、じたばたする足(キックしているらしい)を押さえたりして、ちょっと集中して見られなかったので、エピソードの順番とか登場人物の名前とか、あんまり覚えられなかったので、見られた方は、名前が変とか順番が違うとかあると思いますが、そういう事情なので、ごめんなさい。初めに謝っときます。

 それにしてもなんで船長独りぼっち?と思っていたら、他のメンバーが順番に登場。季節は秋かな、紅葉舞い散る中をフランキー、ロビン、ブルックの三人(年長チームってことでしょうか?)は水が溜まった遺跡を歩いてるっぽいですが、ここでは蟻の集団が襲ってくるんですが、なぜかブルックは素通り。そして水の中から飛び出してきた巨大ウツボ(だと思われる)を、あっという間に骨だけにする蟻たち。はあ、ブルックってば骨だけだから襲われなかったのか、と納得するロビンたち(つか、このシーンのロビンのストライプのニットワンピ、可愛くね?いつも大人な雰囲気なのに、なかなか素敵リセエンヌな感じで、ものすごく好み)。怒ったブルック、蟻たちに必殺技を使います。この技、切られた相手がしばらく切られたことにさえ気づかず動き続けるんですが、そのことをようく承知しているロビンとフランキーが二人で蟻たちが近付いているのにもかかわらず歩き続けるのがいいなぁ。信頼関係がっちりで。

 それからサンジ、ウソップの二人。サクラの花が満開の森で、サンジはウソップが止めるのも聞かず、んナミすわぁ~ん、ロビンちゅわぁ~んっと叫びまくるので、危険生物が襲いかかること。かなりの生物は愛の力(たぶん)で倒してるんですが、変わった生き物がいるせいで、とうとう高い崖から湖に落ちてしまいます。普通、死にます。うん、少なくとも瀕死になると思われるけど、気を失うだけですむところが、さすが麦わら海賊団。

 そしてゾロとチョッパーは、動物の言葉がわかるチョッパーのおかげでマンモスを説得して乗せてもらってました(たぶん)。移動中、雪の中を大事そうに一輪の花を抱えたまま倒れていた女の子を救います。その子のおかげで、冬の地域を抜けられるのですが、ダメだよ、チョッパー、どこかに行くのにゾロを当てにしちゃ。天才的な方向音痴なんだから。

 で、最後の一人、ナミは雪の舞う山の上の宮殿の中の温室の中のプールで泳いでます。こ、これはまさに目の保養シーン?・・・どこのおっさんだ、あたしは。いえ、映画の度にナミのボンキュッがすごくなってまして、つい。話を戻しますと、ナミがプールから上がると変な足音とともに三人の男たちが現れて、話しかけます。ほとんどトリオ漫才なんですが、それでビックリ。トリオの真ん中の男が、この映画の最大の敵である金獅子のシキでした。てっきりクロコダイルとかの渋い系かと思っていたら、笑わせてくれますか。ただ、よく考えると、ここでの愛想のよさが、後で底意地の悪さとなって効いてきます。

 ようやくなぜこの不思議な空に浮かぶ島に麦わら海賊団がいるのか、バラバラになったのか、シキの能力などが回想シーンで説明されます。イーストブルーというルフィたちの故郷が巨大生物に襲われていること、そのために旅を一時中断してイーストブルーに向かうことにするルフィたちに、偶然、ナミの航海士としての能力でサイクロンを避けられたシキがお礼にイーストブルーまで連れて行ってやると持ちかけたこと。結局、シキは自分の宮殿のある空島まで戻るとナミをさらい、ルフィたちを島のあちこちに落としたということ。で、冒頭のシーンになるわけです。いやぁ、ここまででシキ役の竹中直人さんの上手い事に感動です。お笑いモードのときは「のだめカンタービレ」のミルヒー役を思い出していただくと良いかも。そして悪党の本性を明らかにした時の恐ろしい迫力。すごい。

 さて、ナミはプールの排水溝からシキたちにいじめられていたのをかばった雷鳥(雷を発生させるかららしいけど、本当の雷鳥はもちろん放電しません。なんか鴨と孔雀の合体進化系っぽいです)と一緒に逃げだします。そしたら、なんということでしょう、巨大サソリ三匹に追われているルフィと合流。サニー号も発見。まずはお着替え、お着替え(露出度はビキニより少ないといえば少ない)。

 そしてこの島に唯一ある村で救い出されたサンジ(この時のサンジの顔が美形なんですよ。なんでこんなに二枚目なのにお笑いキャラになるんでしょ)とウソップ。この村の人たちは腕に羽根が生えているのと、男と若い娘がいない(サンジには後者の不在だけが気になるらしいですが)のが目立ちます。羽根については、後で、自分たちは鳥になりたいのだと思います、と宮殿でウェイトレスをやっている娘さんが言ってました。この島は進化の速度と変化が大きいらしいので、そういうこともあるのですかね?

 で、先ほどの少女を助けたゾロたち、雷鳥のビリーに乗ったルフィたちもこの村で合流します。ここでイーストブルーを襲っているのもシキの仕業と知ります。そこへシキが現れ、再びナミを連れ去ろうとします。もちろん、ルフィたちは戦うのですが、あえなく土砂で作られた塊に飲み込まれてしまいます。ここのナミが、故郷と仲間を守るため、シキの仲間になることを自分から言わされるシーンは予告で見てましたが、ウソップが必死でやめさせようというセリフの後だけに、グッときました。ウソップ好きなんですよ。普通の人の弱さを見せるけど、ここぞという言葉の強さがね。それにしても丈夫は丈夫。

 一方、年長チームは、フランキーが改造したザリガニバイクでシキの宮殿に。シキの呼びかけに応えた海賊たちにまぎれて情報収集。そこでシキたちが進化の薬を使って巨大化凶暴化させた生物をイーストブルーの島々に放って壊滅させる計画と、その前段階として島に唯一ある村を破壊することを知ります。早速、村に向かいますが、そこには土砂に封じ込められたルフィたちと仲間に別れを告げるナミのメッセージを残した貝(録音機能付き)が。ここでナミのメッセージが読み上げられるんだけど、これはあたしでもピンとくるよ。伏線だね。で、思った通り、ナミは隙を見て危険生物たちを寄せ付けない樹木の囲いを爆破して、宮殿の中に生物たちを招きいれようとしてました。でも、シキに見つかり、また樹木の毒で危険な状態のまま、その場で身動きができなくされてしまいます。

 ここから反撃開始。サニー号で乗り込む見た人みんながこのシーンのカッコよさ絶賛。音楽も良いです(公平先生)。衣装が黒でフォーマルな感じに揃えているのが良いです。どうしても普段はラフだったりカジュアルだったりするんですが、こういうのもいいなぁ。で、数千人の海賊たちにまずは銃撃戦。バズーカ(?)みたいなのやマシンガンみたいなの撃ちまくり。ここもいつもの戦闘シーンと違うんで、色々意外性でワクワク。それとセリフが本当にいいんだわ。正確には覚えてませんが、「ナミは先陣、今、自分たち本隊が来たんだ。」っていうタンカの切り方、粋です。

 さて銃が弾切れになったのを機に、それぞれ役割分担。この辺の判断とかコンビネーションとかがファンには納得。ウソップ、チョッパーはナミの救出。ロビン、フランキー、ブルックは雑魚の掃討、ゾロはインディゴというシキの部下を倒します。さすがにこの辺り、さくっと倒されてくれました。んで、せっかく決めたのに、やっぱり方向間違えて逆方向に行って、ウソップたちに注意されてますが。

 ロビンも敵が多くて疲れが見えたところを敵のナンバースリーのゴリラに攫われてしまいます。「キングコング」のパロディで、高い塔の上で勝ち誇っています。それを見たサンジ、なぜかゴリラの言葉がわかってブルックに驚かれますが、まあ、わかるでしょう。なんせ「嫁にするぞ」宣言ですから。この後のセリフで、シリアスな戦闘シーンが続いているのに客席から笑い声が。もちろんあたしも心の中で、そっちかいってツッコみました。故郷を守る云々じゃなくて、イーストブルーに何万人のレディーたちがいると思ってるんだって、そっちに怒ってたんですか、サンジ。当然、ゴリラはボコボコにされまして、手の中から落ちたロビンを助けるべく飛び降りるサンジ・・・、なんですが、ちゃっかりブルックに助け出されてしまいました。・・・気の毒に。そしてブルック、美味しすぎ。

 さてシキとルフィの戦いですが、この辺りは、さすがにエピソードがあちこちあって、記憶が・・・。つうか坊ちゃんが膝の上で一緒に戦ってるもんで大変だったというか。解毒薬のおかげで何とか助かったナミが、サイクロンが近付いていることに気づき、わざとそちらの方向へ向かわせます。天候を武器にするナミが塔の上からシキを攻撃しようとして、反撃されて、あわや地面に激突、というところを雷鳥に乗ったルフィが救出。そこで泣きじゃくる姿を見て、おそらく観客の何人かは目頭が熱くなったはず。

 かなり苦戦をしながら、とうとうシキを倒したルフィ。お約束とはいえ、やっぱりほれぼれします。そして脱出。おお、敵の巨大旗をパラシュート代わりに使いましたか。フランキーはやる船大工さんだな、やっぱり。ただ問題は村人たち。巨大生物に襲われても地下壕に隠れて助かったり、宮殿で強制的に働かされていたりしていた人たち。なんと進化が進んで、空を飛んでいるのです。なんかすごい風景。

 そして最後のエピソード。ルフィってば、ナミのメッセージを最後まで聞いてないんだもんな。ここでメッセージの入った貝の取り合い。ほのぼの~。

 もちろんどのメンバーも見せ場はありましたが、ナミが良かったですよ、この映画は。そして何より仲間同士の信頼関係にジ~ンときました。まだ見ていない人はぜひ。

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