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珍しく真面目に

 一昨年、東京に行ったついでに千代田図書館に行こうと思ったのですが、乗り継ぎがわからなくてウロウロしてしまい、時間がなくなってしまい行けませんでした。当時、図書館にコンシェルジュがいて近くの美味しいカレー屋さんまで教えてくれるとかって話題だったんですよね。

 なんで、ちょっと見学したかったんですけどね。銀座に先に行ってしまったのが失敗でした。有楽町線と日比谷線と入り組んでいて、駅構内をどこをどうやって歩いたら目的地にたどり着くのか混乱。

 そういう残念な気持ちがあったので、これは読んでみないとな、と手を出してみました。

本日のお品書き

千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成 Book 千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成

著者:柳 与志夫
販売元:ポット出版
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 ・・・・・・ものすごく白い表紙だ。帯がほしいよ、帯が。

 それはさておき、今、書き始めようとして、重要と思ったところに付箋貼っとけばよかったと後悔してます。第4章には頻繁に第1章で書かれたことに触れられているのですが、どこだったけってなってしまって。なので、真面目にとタイトルしましたが、思いついたところだけポツポツと。

 そもそも千代田区の財政レベル、規模などが桁違いな上に、指定管理者として名乗りをあげる団体の底力が違うので、同じ土俵で勝負できるわけもなく、口をポカンと開けてしまいました、というのが正直なところ。

 でも実際に対応できるかどうかは置いておいて、念頭に入れておいて良い事はいくつかあります。

 まずはシステム導入にあたって、システムに精通した職員を配置すること。ものすごく当たり前のことを書いている気がしますが、実際に図書館職員はシステムを操作することはしても、システムを構築することができるわけではないです。こういうサービス、こういう作業をしたいとして、システム会社に提案して、きちんと反映させるだけの能力がないって言ってもいいでしょう。なので、そういうことができる職員を引っ張ってくる必要があるわけなんです。う~ん、でも地方の小さな市町でそんなことができるとは思えませんが。

 それからサービスのトライ&エラー。例えば帯にある「12月31日まで開館してみた」こと。実際に12月31日まで開館してみたけど、思った利用ではなかったので翌年から中止することを提案されていたそうです。行政サービスというのは、一度行うと中止するのは難しいんですよね。明らかに利用が少なくても、なかなか中止にできない。本当にトライ&エラーで容易に見直しができるのであれば、色んなことができると思うのですが・・・。

 今後の公共図書館を発展させるためにはどうしたらよいか、という提言は耳が痛いものがありました。指定管理者の導入は東京のような優秀な企業が参入できる地域なら発展する可能性もあるでしょう。ただ、それが地方の市町では人件費を削るだけの構想なき導入になるばかりな気がします。無料貸出屋と言われようとも、貸出中心のサービスをしながら、模索していくしかないです。

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