帝都参上つかまつり～その３

　ついに、ついに熱海五郎一座公演のお時間となりました。チケットをもぎってもらい、中へ入って一面に貼ってあるお祝いのお札（すみません、正式に何というのかわかりませんが「○○さん江△△より」と書いてあるアレです）を見ていました。芸能界の、それもお笑い関係の有名な方のお名前がいっぱい。すごいです。

　さて、このところ買うことにしているパンフレットをゲットです。一時期、なんとなく世を儚んでいたいた心持ちの時には、こんなものを買っても意味がないよな、なんて思っていたのですが、やっぱりせっかく見るお芝居、丹念に楽しまないと、と思いなおしてのこと。そしたらですね特製手ぬぐいがもれなくついてくるんです。柄は魚と南天。後でこれはイワシと柊だと発覚。お芝居の重要な内容に関わってくるグッズなのでした。

　そして受付でいただいたパンフレット（すっごくたくさんありました）に目を通していたら、上演のお時間が近付いてまいりました。何せ約二時間の公演で休憩なしですから、トイレいって、気持の整理（？）をして着席。左端ではありますが、それでも前の席で舞台が割合近くて、良い席です。

　さて、前説コントはサクラのショウでは定番ですが、普通のお芝居ではあまり見たことがありません。が、さすが正統派喜劇。前説コントもしっかりやってくれます。は～い、携帯の電源切りましたよ、玉置さん（？）。もちろんトイレもすませましたとも。

　で、お芝居なんですが、大阪公演もこれからあるそうなので、ネタばれ自粛ということで、詳しくは書けません。ただ5分に1回は大爆笑。その間の小笑いはひっきりなし。もう客席は、笑いすぎて酸素が薄くなってましたよ、絶対。

　書けそうなところを少し。

　とにかくアドリブ満載のようでした。台本がわからないから、ここは絶対アドリブと言いきれないんだけど、アドリブに違いないってところがたくさん。

　うん、お菓子のアルミ缶の蓋で人の頭を叩くときは角を使っちゃダメだよね。あ、これはアドリブじゃないか。そういや手元に戻ってくる手帳が顔面にぶつかったり、バナナはこぼすし、笑いをこらえすぎて出そうになる涙を必死でこらえる小倉さんをフォローする三宅さんとか（あ、書いちゃった）、アドリブに絶対無言で返すよねって水野さんに言っちゃう三宅さん（この辺は書かずにはいられません）とか、い～っぱい。

　もちろん本筋も、ものすごく楽しかったです。歌あり、踊りあり、持ちネタあり（あ～、清められる）。どのくらい可笑しかったかというと、見に来た客席の我々以外にも、客席案内係として控えているスタッフさんが笑い転げていましたから。うんうん、良きかな、良きかな。

　ネタばれ禁止につき、ものすごくあいまいなことしか書けませんが、とても面白かったことが伝われば幸いです。ちなみに、カーテンコールの面白かったことはネタばれにならないし、その上演の時だけのことだけなので書いても問題ないでしょうから、書いてみますと・・・

　まず三宅さん、今回はお客さんのノリが良くて、つい前半のアドリブに時間がかかって後半巻きが入って申し訳ないような話。結局、終わりが15分遅くなっちゃいましたね。そして小倉さん、本当は三宅さんがセリフをとばしてしまったせいで、本来、そのセリフの時にする動作ができなかったため間が不自然に空いてしまったこと、三宅さんの謝罪が入りました。三宅さん、気づいていなかったみたいで、小倉さんに「ぼーっとしてるんじゃない」というようなツッコミを入れていたのですが、速効、リーダーこと渡辺さんに、人のことは言えないとツッコまれていたのですよ。その時は「？」だったので、フォローあって納得。それから東さんが、リーダーが自分の髭剃り機を勝手に使う件について熱く抗議していましたが、三宅さんにここは愚痴を言い合う場所じゃないとさらにツッコミが入りました。でも、休憩のときに、勝手に使われた髭剃り機の髭をトントンするって描写がおかしくて、おかしくて。

　カーテンコールまで笑わせてもらいました。本当に楽しいお芝居で、両親にも見せてあげたいと思いました。・・・問題は、うちの親が外泊が嫌いで、東京にしろ大阪にしろ連れて行くのが一苦労なこと。できれば地方巡業してくれないかな、熱海五郎一座もしくは伊東四朗一座。

　ちなみに・・・、家に帰って姪っ子に仕込みました。

　♪ドコサヘキサエン酸

　と歌えば

　♪最高

　と返すように。

　妹がそれを見て、大笑い。名コンビだよ、伯母姪コンビ

　あ、それと見に行かれる方は、ぜひぜひパンフレットをお買い求めください。決して作りすぎて売れ残ることを心配するわけではなく、舞台裏マンガが傑作なので。