まさか、そんな
仕事が終わり、車に乗って帰る途中、雪が降り始めました。おやおや、後ろも見えなくなってきたわ。ワイパーをかけなくては。
キコキコという音はするのですが、なぜかきれいになりません。買い物に寄ったお店の駐車場でワイパーを見たら、軸(?)しかありません。ブレード部分がないのです。朝は確かにありました。車に乗る時は暗かったので、気がつかなかったけど、まさか、下に落ちていませんよね・・・?
まあ、何にせよ、替え時だったので、諦めてガソリンスタンドで新しく付けてもらいました。でもイタズラとかで取られたんだったら嫌だなぁ。明日、明るい時に念のため、探してみましょう。
本日のお品書き=変身
NHKの芸術劇場で放映されたカフカの「変身」の舞台化ですが、イギリスの演出家、スティーブン・バーコフによる独特な世界が展開されています。
小説では(といっても、読んだのが大昔なので、記憶がおぼろですが)、虫に変わったグレゴール・ザムザとその家族、両親と妹が、登場人物だったはず。舞台では、ザムザの勤め先の上司と、ザムザが働けなくなったために置いた下宿人が登場して、話にメリハリをつけます。
さて、「変身」を舞台化するにあたって問題なのは人が虫に変わるということ。このお芝居では、役者が動きで衣装も何も変えずに、虫になります。ザムザ役の森山末來さんの動きが、これがもう人間離れしていて、確かに気持ちの悪い生き物にしか見えません。舞台美術もシンプルで、中央にベッド大の大道具と、それを囲む枠組みのみ。後は椅子が二脚。それだけなのに、非常にシュールな世界が展開するのです。
見ていて、現実に人が虫に変身することはないけれど、家族の中での異物に変わることは確かにあると感じました。それは例えば、急に病気になったり、仕事がなくなったり、これまでの生活を維持できなくなった時に、発生するものとして。そう思ってみると、この演出が非常に効果的で、この「変身」という小説の現代における新たな存在意義が生み出されたように思います。
なかなかに重いテーマではありますが、見ごたえありました。
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