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かなり、きてるか?

 元々、数字は苦手なのですが、歴史は好きだったので、学生時代は年号とか結構覚えていました。でも、最近、今年は平成何年だったけ、西暦だと何年だったけ? と、頭にパッと浮かんでこないのです。

 歴史の年号を覚えるのと、リアルタイムの西暦と和暦の変換ができるのとでは、使っている頭の部位が違う気がしますが、それでも自分にガッカリです。ガッカリ以上に、もしや若年性の何とか、えっと、ほら、アルツハイマー?とか(すでに、ボキャブラリーも危ない)。なんか、そんな危険性発生中です。

 実は今、お品書きのために本の奥付けを見て、雑誌掲載年は平成二十年で、本の出版年が2009年なのに違和感を覚えてしまったので。どっちかに統一してほしいというのもあるのですが、あれ、雑誌掲載年の方が古いんじゃないって思ってしまって。雑誌掲載の後に本になるのが普通なのに、なんでそんなことを思ったのか・・・。今年も脳ドック、受診しとこうっと。

本日のお品書き

蘭陽きらら舞 Book 蘭陽きらら舞

著者:高橋 克彦
販売元:文藝春秋
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 「だましゑ歌麿」「おこう紅暦」「春朗合わせ鏡」の姉妹編にあたる短編集。そういや前回の記事も短編集でした。これもそれぞれのお話が最後に収斂されるわけではないので、連作短編集というわけではないですね。でも「おこう紅暦」に出てきたおこうさんと舅の左門さんが、かなり重要な役割をしているので、今までの作品を読んできた人には楽しくいです。というのも、色んな事件が起こるのですが、蘭陽さん自身はトンボを切らせれば天下一品(役者としてはアクション系なんですね)とはいえ探偵としての才覚はありませんので、事件の裏に隠された真実はおこうさんが示唆することが多々あるのです。

 う~ん、でも、個人的に蘭陽さん、好きですわ。苦労を重ねているのに、どっか能天気で、享楽的で。気風も良ければ、啖呵もお見事。江戸っ子の粋を見るようです。

 お話は、どれも割と短めなので、まとまった時間がない時に、暇を見て読んでも十分楽しめます。それにしても高橋克彦さんは、長編も短編も巧みだなぁと、しみじみするのでした。

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