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まっ茶色

 久々にそれなりの距離を車で走っていたら、梅の花が咲いていました。本当に春が来つつあるなぁと思って、ふと目線を上げたら、山がまっ茶色でした・・・。杉に花粉をまき散らす雄花がびっしりくっついているということなのですな。くうぅ~、泣ける、色んな意味で。

 暖かくなると、着るものも軽くなるし、動きやすくなるのでありがたいんですがね。その前に、どうでもこの試練があるんですな。求む、抜本的解決!

本日のお品書き

 図書室からはじまる愛 図書室からはじまる愛
販売元:TSUTAYA online
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 タイトルが個人的にコッパズカシイ(いや、「愛」とか入ってるのが、ちょっと)ので、良い本だとは聞いていたのですが、なかなか手が出ませんでしたが、思い切って借りてみました。

 ・・・もっと早く読めば良かった。これぞ正統派ヤングアダルト向けの小説ですよ。うん、感動しました。ヤングアダルト向け小説というと「=ライトノベル」という図式になりそうですが、やっぱり、きちんと読み応えのあるものがないとね。いえ、ライトノベルが悪いというわけではないですよ。ただ、やっぱり「ライト」なだけに、読んでいる時には面白いけど、心にずっと残るかというと?かなぁ、と。

 時代は第二次世界大戦の頃、場所はガンディーが示す非暴力運動が浸透しつつあるインド。主人公であるヴィドヤは、医者の父を持ち、比較的裕福な家庭に育ち、その当時には珍しく大学に進学したいと願う少女。

 けれどイギリスへの独立デモに巻き込まれ、怪我をした父が脳の障害のため廃人となったため、祖父の家に引き取られることになります。インドの昔ながらの大家族に家族で居候することになったヴィドヤは、このまま自分の思わぬところに嫁に出されるのではないかという不安、父の怪我は自分のせいであるという深い後悔に苛まれながら日々を過ごしています。そんな生活に光を射しこむことになったのは、二階にある図書室の存在なのです。というところで、タイトル通り、ここで愛もはじまるのですが、ただここで、そのまま愛に進んでいくわけではないところが、良いんですよね。

 読んでいて、「アンネの日記」を思い出しました。もちろん環境はだいぶ違いますが、才気煥発な少女が成長していく姿が、重なるのです。その姿は、とても美しい、そう思うのでした。

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