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手ごわいレファレンス

 久しぶりに、真面目な仕事ネタを。

 直接、図書館に相談があったわけではないのですが、ぐるっと回って、こちらに問い合わせが来ました。地元の神社についてのレファレンス。

 何が手ごわいって、郷土関係のレファレンスが一番、手ごわい。理由は、資料がないの一言。一般的なレファレンスであれば、県内の大きな自治体の公共図書館、あるいは県立図書館に関連資料を借りるという手段が使えるのです。ま、ないこともありますけど。

 「地元関係=うちにしかない」という図式が、ほぼ成り立つこのケース。古文書みたいな漢字仮名交じり文、癖のある手書き文字などなど、資料に目を通すこと自体に時間がかかります。手間暇かけた挙句、結局、相談内容とは関係なかったことも多々ありまして・・・。

 今回のケース、図書館で文献として提供できる部分を示しましたが、本来、知りたいであろうことは満たせませんでした。・・・残念。残念なのですが、こういう経験の積み重ねが図書館職員には重要なので、いい経験をさせてもらいました(と、あたしの年代が言うことではないですが)。そして思うに、やっぱり、図書館職員は専門職として、長期に図書館に配属してこそ能力を発揮するのだなぁ、と。

本日のお品書き

わたし、公僕でがんばってました。 Book わたし、公僕でがんばってました。

著者:古林 海月
販売元:中経出版
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 最近、割とマンガで色んな事が学べる本(「日本人の知らない日本語」とか)があるので、こちらも買ってみました。何かと誤解(とバッシング)の多い公務員について描かれているマンガということで。

 改めて思ったのは、一口に公務員といっても色んな職業があるのだな、ということでした。そりゃ、そうだ。ゆりかごから墓場まで、人のあらゆる局面のニーズに対応するのが行政だとすれば、そこで働く公務員にも各種あって当然。

 作者の古林さんは某県で県職員と働いておられましたが、社会福祉事務所での勤務で体調を崩され、退職されました。わかる! あたしは直接、そこでは働きませんでしたが、関連部署でしたので、大変さは見て知っています。とにかくサービス残業当たり前。自分が担当している人に何かあれば土日祝日関係なしで呼び出され・・・。そこで働いていた職員が言いました。何も要らない、休みがほしい、と。

 実際、人事異動で別の部署に変われるというのがなければ、退職したくなる気持ちもわかります。心身ともに、ものすごい激務ですから。でも、この部署だけが大変なわけではありません。ある日突然、霞が関からの通知一本で、ものすごく大変な職場に変わることもあるのですから。例えば、こども手当とか、高速無料化とかね。

 ということで、仕事が楽で、一生安泰という考えで公務員を目指す人は、早めに考え直してね。

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