生きる悪知恵
休ませていただいているおかげで、少しずつ回復してきてます。リハビリがてらに本の感想などを書いていこうかと思います。
「生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント」 西原理恵子〃著 文藝春秋
あまり人生訓とか読まないのですが(できてりゃ苦労しないよ、というツッコミが・・・。ノリツッコミがやめられなくて)、西原さんのビシっと夢も希望もありゃしないよ的指摘が小気味良くて読んでみました。
読者からの相談に西原さんが回答し、最後に一言メッセージがあります。この一言メッセージが、かなり強烈で西原さんらしいです。ファンおすすめ。
で、まあ、質問は、就職氷河期らしいものから、あたしの知らない世界まで様々ありまして、それに対して、確かにそう、という回答もあるし、こういう考え方もあるんだな、あるいは、それはちょっと・・・というのもありました。
それはちょっと、というのは、以前、週刊誌にも書いておられたんですが、女性の妊娠できる時期というのは限られているので、とにかく早めに、そしてできればたくさん産める時に産むのが良い、というものです。産める体の時に、という言い方の方が正しいですかね、この場合。産める時というと、経済的に安定しているとかも含まれますが、西原流では、妊娠したら出産せよ、なので。だから、それだと生まれてきた子どもたちが必ずしも育ててもらえるかわからないんじゃないの? という危惧を感じるのです。日々、虐待などのニュースもありますしね。決して間違いではないけど、母子に対するフォローがほしいとこです。
確かにそう、というのは、ブラック会社への見切りについてなど。要は、我慢のしどころを間違えるな、ということです。せっかく就職できたのに、とか、自分が努力が足りないんじゃないか、などと我慢をし続けた挙句、ボロボロになる人間も多いです。まあ、割と社会じゃ一つのことをやり続けることに意義を見出すというか、付加価値があるような評価になるんで、いたしかたないところもありますが。でも、朱に交われば赤くなる、とも言いますしね。見切りつけるのは大切です。
ということで、過激な表現もありますが、中高校生から読んでいただきたい一冊です。夏休みの読書感想文向けではありませんが、これで書いても面白いかも。
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