雪とおばあちゃん

　もう、最近、書くネタがおばあちゃんとの散歩ばかりになってきました。タイトル通り、おばあちゃんが雪を踏みしめ、枯れ草の臭いをかいでいるところです。犬は寒さに強いですねぇ。

　本は結構、読んでいるんですが、手帳の方に感想を書くようになったので、ブログにアップするのが二度手間で億劫になってしまうのです。

　最近、読んだ本で、めっちゃ気に入ったといえば、これだな。麻薬も売春もしないヤクザの一家に借金の返済をさせられるために連れて行かれた料理人が研究用クジラ（市場に出回っているのは研究用捕鯨のもののみなので）の肉で料理を作ったところ、親分をはじめ全員に大好評。しかも、そのタイミングで元捕鯨船だったマグロ船を借金の形に差し押さえちゃったもんだから、ヤクザの皆さん、仕事を捕鯨に替えることになって・・・、というシー●ェパードには読ませてはかなりまずい内容の小説です。実際、シー●ェパードみたいな団体も出てくるし、台湾マフィアとの攻防もあるし、戦闘シーンは結構派手です。

　でも、そういう面もありながら、義理人情の熱い人間関係、一度受けた恩は絶対に返す、という現代では表現難しい気持ちに感動してしまいました。たぶん、そういうのを描くのが難しくなってきたので、小説の中でヤクザは活躍し続けるんでしょうね。

　さすがに小説の中で出てくるメフィストと名付けられるようなおっかないクジラの棲む海には行けませんので、せいぜいおばあちゃんと散歩しながら見つけた潮だまりの写真でも。どうしても逆光で光って見えにくいのですが、防波堤の中なので、とても穏やかなのです。しかも透明度が高い。寒くなかったら、サザエ採りに行きたいなぁ。うちの近所の海は、すっかり痩せてしまって、潜ってもいないんですもん。この夏は、どこか大手を振って採りに行ける所へ行ってみようかしら。リハビリの心の支えとして。