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かぐや姫の物語

 予告編を見てから期待度大の『かぐや姫の物語』を見に行ってきました。とっくに見た人は多いですよね、ね。だからネタばれあっても大丈夫ですよね!?

 なぜに私が上映から半月以上も経ってから見たかというと、単純に日曜休みがなくて友人と時間が合わせられなかったから、という理由です。本日、初見。ということで、今から見る人は、たぶん、2回目とかじゃないかなぁ、と考える次第。感想書くのに、ネタばれバンバン出しますので、見てない人はどうぞ、回れ右してくださいませ。

 さて、今回は「かぐや姫の罪と罰」というキャッチコピーがガンガン流れていたので、一体、どんな罪を犯し、どんな罰を受けるのか、非常に気になるところでした。が、しかし、その謎は謎として、まず上映された途端、絵の美しさに目を奪われました。とても柔らかな、温かみのある絵。まさに日本昔話のような美しい日本の里山の風景。いかにも人柄の良さそうなじい様とばあ様。愛らしい赤ん坊。

 竹取物語では簡潔にしか語られないかぐや姫の子ども時代。近くに住む木地師の子どもたちと野山を駆け巡り、日の光を受け、泥だらけになり過ごしている姿が印象的でした。もちろん貧しく、着ている物も粗末だけれど笑顔が絶えない日々。

 一方でじい様は竹を取りに行き、黄金や贅沢な布を手に入れ、娘は高貴な姫として育てるのが天の意志だと感じ、とうとう都に行き、屋敷を設け、姫を連れて移り住み、いよいよ竹取物語の本来の筋と重なってきます。

 ここで個人的な感想を一つ。姫を姫として養育するための女官がロッテンマイヤーさんに思えてなりませんでした。ええ、『アルプスの少女ハイジ』、もちろんアニメ版ですね。彼女ほどにはヒステリックにならなかったのは、姫が一度やるとなると、箏でも書写でもこなしてしまうからなんでしょう。ただ、お互いの常識が平行線であり続けたのは変わりはありませんでしたが。これは本来の竹取物語には、書かれていない部分。

 続く姫の成人の祝宴も、私の記憶の中ではないので、書かれていないか、事実として記述されていたかくらいだと思います。この祝宴での印象的なシーン。姫が元の山の生活に帰りたいという願いの強さを思わせます。う~ん、なんかここもハイジを連想してしまう。見ている最中には、そこまで思わなかったけど、見終わって考えると、何か近いものを感じてしまいます。

 そして問題の五人の貴公子からの求婚。必死で子安貝を取ろうとして死んでしまった人物については気の毒に思いますが、他の四人は全くもって話にならん。しかも、そのせいで、この時代では絶対に逆らうことのできない帝の興味を引くことになってしまうのですから、因果というのはあるものだろうかと思わせる展開。なぜなら、帝には逆らえないので、姫に直接、手を触れることを許されてしまい、そのことが結果、姫が月に帰らなくてはならなくなることにつながってしまうので。

 映画では、姫が帝に抱きすくめられ、思わず、今まで自覚がなかった月の世界へ助けを求めてしまい、そのために次の十五夜に月から迎えが来るという設定になっています。元の話では、なぜだかわからないけど、突然、月に帰らないと行けない日が来る(確か罪が許されるから、だったかな?)と言いだしているので、そういう意味では理屈が通ります。

 だから、ばあ様は桜の花見に連れ出してくれるのです。それに続くエピソードで、幼馴染の捨丸が偶然に現れ、で会った姫が彼と一緒に、ずっと地上にいられるような夢を抱くというのがあるのですが・・・。映像もすばらしく、幸福感にあふれたシーンでした。しかし、この時、捨丸、すでに妻帯子持ち。もちろん、姫には月からの迎えを避けることはできないと諦めています。だからいいっちゃいいんだけど、正直、この映画に出てくる男はロクな奴がおらん、と思ってしまいました。女の幸せって、女の幸せって・・・。

 結局、月からの迎えが来て、最後にじい様とばあ様とひしと抱き合う姫にとって、何が罰かと言えば、この二人と別れること、過ごした日々を忘れることに他ならないのではないかと思いました。色んな感想あるんでしょうが、私は竹取物語では、穢れの多い地上ですごすことが罰とされていたけれど、実は、その地上にあこがれることこそを罪として、過ごさせたうえで忘れさせるというねじくれた罰に思えるのでした。

 あ~、しかし、ろくな男がおらん。平安時代に生まれなくて良かった。ん、平成も変わらないかも?

 

 

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