毎度、自然の豊かな地方に住んでいると色んな生き物に出会うもの。時々、このブログをにぎわせる動物たちの、今回は、少し悲しい話。
それはお昼頃、カウンターにいたら、事務室の方からゴツンというかなり大きな音がしたので、慌てて行ってみました。するとそこにいた職員さんが、目を丸くして窓を示しました。
そこには仰向けにひっくりかえった鳥の姿が。窓ガラスに鳥がぶつかる事故は、どうしてもまま起こること。うちの職場では、あまりないのですけどね。
鳩くらいの大きさのその鳥は、手の中でも反応がなく、かすかな呼吸だけがまだ生きていることを伝えています。とりあえず紙コップに入れた水をくちばしにかけてやると、急に眼を開き、身じろぎをしました。
素人にできることはこれまで。なるべく風のあたらない、他の生き物に襲われにくい庭の隅で休ませてやりました。
鋭いかぎ爪と曲がったくちばしからして、おそらくワシやタカの仲間だと見当をつけヤマケイの図鑑を調べてみました。羽根の色と背の斑点、すっと伸びた尾羽から、おそらくツミではないかと思います。
野生の生き物を飼うことは法律上許されません。一時的に保護することができるだけ。なので仮に獣医に見せたとしても、儲けにならない上に、そもそも獣医さんというのは、ペットもしくは家畜を診療するもの。野生の生き物に対するノウハウは積んでいるわけではないですしね。だからこそ動物園の飼育員は、たいへんな苦労をして、飼育法を確立していっていますし。
実は、手に載せたときに左目から血交じりのまるい水滴が出ていました。おそらくタカの仲間らしくものすごいスピードで飛んでいたのでしょう。そのスピードがあだとなり、ただの脳震盪ではすまなかったのだと思われます。
仕事が終わるころに様子を見ると、それでもきちんと足で立って、頭を羽根の下に入れて休んでいました。けれど、翌朝、やはり死んでいました。どうにも、しかたなかったとはいえ、悲しい出来事でした。
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